
2016年4月
こんにちは!たびなすびのちかです。
国によって人の気持ちを揺り動かすポイントというのは違います。
必死に耐えるのが美徳である日本人は、自分が大変なことを表面に出しません。日本ではすばらしい行為といえるでしょうが、ここ韓国でそんなことをしていたら・・・一生誰にも気づいてもらえないかもしれません。
韓国で急なお願いが降り掛かってきたら…
韓国ではあるあるの夕方の恐怖の電話。
「これ今日までにしてくれませんか」
日本企業への推薦状や、A4 20枚以上の翻訳の添削、プレゼン資料のパワポ作り…。相当な量をさらっとお願いしてくる…。
「できるか!あと1時間で退社時間だわい!(心の中)」というのは簡単ですが、そう強くいえないジャパニーズたち。
韓国で働かれてる日本人のみなさん!夜遅くまで残業し、結構なクオリティーで仕上げ、間に合わせてしまっていませんか?深夜に完成させた旨を依頼主に連絡すると、先方はもう就寝してたとか…ありませんか?
そして明朝、ちょっとすまなそうに先方に「ありがとうございます。助かりました。」と言われたら、「いえいえ、とんでもない」などと言ってませんか!
「大変だったでしょう」と言われても、「いや、大丈夫ですよ」などと言っていやしませんか!
だめですよ!全然だめです!ちゃんと気持ちを伝えないと、どんどん仕事が舞い込んできてしまいますよ!!
そして次から次へと依頼される当日案件…。
韓国人の感情表現はわかりやすい
これを「韓国ってもう!」と怒るのは筋違いです。
悪いのはあなたです。
このような差し迫った案件を今後ほしくない場合には、こう言わなければなりません。
長ええええ!!!そして面倒くせええ!!!!と思いましたか?私のこと…。
それはわかってます。でも、仕方ないんですよ…。彼らにわかってもらうためには!!
ここまで窮状を訴えても韓国人は気を悪くしませんし、事実がわかってよかった、仕事の頼み方が悪かったと初めて気づくのです。一から十まで気持ちを伝えなければ、あなたの苦労はわかってもらえません!
韓国でも”空気を読む”文化はありますが、日本のそれとは全然違うので、変な話ですが、感情はうまく出したほうがいいです。抑えちゃダメです、韓国では。
頑張りや苦労をストレートに表そう
日本人が韓国で語学の先生をしているというと、先生という職業の地位と、ネイティブ教員であると言う認識から、それはそれは高給取りなのだろうと思われます。
しかし、外国人の外国語教員は一般的に薄給で、韓国人の初任給にも及ばない場合もあります。
(大学であれ、語学塾であれ、外国人の外国語教員のほとんどは韓国人の平均年収にも満たないので、ビザを更新にいくときに、「先生なのに、こんなに給料低いの?」と入国管理局の窓口の人に言われたことも⋯😢)
そんな私たちの家にインターネットの取り付けのため家に通信会社の人がやってきました。
その人は「ザ・韓国のおじさん」で、初対面の私にいろいろなことを話しかけてきます。
どこからきたのか、どこで働いているのか、結婚しているのか、韓国は好きか、給料は多いのか…。さぞ日本人はたくさんもらっているんだろうねえ、という雰囲気だったので、
と正直に、そして若干大変さを顔から滲み出しながら話しました。
と、おじさんがどこかに電話をかけ始めました。
えええええ!いいの…?取り付け係の一社員が…。しかもほぼ理由も伝えてないし…。
と、帰っていったのでした。
こういう状況に弱いみたいなんです!「かわいそう、苦労している」状況を目の前にすると、自分も何かしなければ!!という使命感が働くようです。
私たちも真実を話しただけなんですが、それが彼の感情を動かしたみたいです。”ウリナラ(我が国)”ではつらい思いをさせたくないと本気で思っている方が多いので、それはとても助かる。
日本の感覚であれば、まず初対面のおじさんにそんな質問をされたら不愉快ですし、答えたくないですよね。でも、ちょっとその感覚を捨てて、質問に答えながら今の自分の気持ちを素直に話してみると、ミラクルが起こるかもしれません。
韓国では頻繁に起こりすぎて、もはやミラクルといえない状況ですがね…。
普段の生活であれ、仕事であれ、交渉ごとって、一般的には「筋が通ってるか」「理屈が正しいか」がすごく大事だったりしますよね。
でもね、韓国ではちょっと違うんです。論理だけじゃ人は動かない。むしろ、「感情が動いたかどうか」がめちゃくちゃ大事!
だから、何かお願いしたり交渉したりするときは、ただ理由を並べるだけじゃなくて、「どれだけ自分の気持ちを伝えられるか」「相手の心を動かせるか」がカギになるんですよ〜。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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ご訪問ありがとうございます、たびなすび(プロフィール)です。現在、マレーシアのペナン島を拠点に生活しています。このブログでは日常の小さな気づきや、心に残った旅の瞬間などをお届けしています。このブログが新たな冒険や発見のきっかけになれば嬉しいです。「住みたくなるようなお気に入りの街」を探す旅に出てみませんか?