
2017年11月
こんにちは!たびなすびのちかです。
マレーシアは多民族国家なので、「日本人は○○」というように、大まかに括ることはできません。
日本人も一億人以上いますから様々なタイプの人がいるのは重々承知ですが、それでも(決して100%とはいわないが、大部分が)日本語で生活してて、大体こういう感じの顔で、こういうことをされると嫌で…、と想像することができます。
が、マレーシアだとそうは行きません。
まず、皆がマレー語で生活してるわけではないんです。
マレー系マレーシア人は母語がマレー語ですが、他の民族はマレー系マレーシア人と絡む時以外は大抵マレー語ではなく、母語である中国語(福建語や広東語、北京語など)やタミル語を使っています。
また、学校も私立などは民族カラーを押し出したところが多く、それぞれマナーも習慣も考え方も違うようです。
顔つきはもちろん違いますね。宗教も違うので服装などでも中華系、マレー系、インド系は大体見分けがつきます。
財テクを推める中華系マレーシア人

先日同じコンドミニアムで会った中華系女性。たまたまプールで一緒になり、世間話が始まりました。
財テクにかなり詳しい様子の女性。
マレーシアって少数派に厳しい国
彼女が「守られてない」と言ってるのは、マレーシアのブミプトラ政策のことで、先住民族であるマレー系住民は政府の手厚い保護により様々な恩恵が受けられるのです。
同じ国民なのに中華系やインド系住民とは明らかな待遇の差があったりしてかなりビックリな制度。
例えば、公的機関の仕事なんかにはクォーター制といって、マレー系を入れなければならない枠みたいなものがあるみたいです。だから、公務員はほとんどマレー系だし、国公立大学もマレー系が入りやすくなっているのだそう。
同じ国民なのに私がこういう扱いされたら、「私って本当にこの国の国民なのかしら…?」って思っちゃいそうだよ。
だから、中華系のおばちゃんが言うには、最初から国に頼ろうとはしていなくて、とにかく稼ぐ、そして、子供にはよりよい教育を受けさせて、成功させるということを第一に考えているようです。
ここでいう成功とは、国の制度(年金とか保険とかの社会保障など)に全く頼らなくても自力で生活できる能力を身につけること。
まあ、そうですよね、これだけ不遇だと国に文句をいってる時間がもったいない!って感じだもん。
全ては自分次第だとわかってるからできる!

すごいよね。
でも、もっと凄いのは、不平不満みたいな言い方を全くしない、ってこと。
「大変ですよ〜」とか、「面倒くさいわよ〜」とか、「しょうがなくやってます」って感じじゃなくて、「全部自分でやりたいから忙しいけどいいのよ〜」っていう感じが気持ちよかった!
こういうのって強いな、と思います。
「忙しいのも、大変なのも、自分がやりたくて決めたことだから」と話す彼女はとても幸せそうでした。
自分がやりたくてやってることか、決められたことだから渋々やってるのか、じゃ雲泥の差なんだな!
さっそうと去っていった…。かっけえ!!
憧れる…。
実は私も同じ状況だったんだ、そういえば

マレーシアの中華系を見てて思いますが、そもそも国に期待してないと、自分でなんとかしようとする行動力が半端ない!
韓国でも思いましたが、そこそこ勉強もできたりすると、レールにうまく乗れるので結構守りに入ってる人が多かったです。
なぜ、その成績で区役所の公務員目指すの…っていう名門大学の学生とかわんさかいたし。
しかし、一度レールから外されたり、そもそも乗る要素もなかったりすると、かなりチャレンジングなことをして結構いい感じに軌道に乗ってる人も多かったんですよね。
韓国も結構貧富の差が激しいので、外れてボーっとしてたらそこそこの生活すらできないので。
それが更に顕著なのが中華系で、そもそも国がなにもしてくれないので自分たちでなんとかすることが前提。
彼女たちは在マレーシアの中華系だけでなく、他国の中華系情報を共有してるので(見るテレビや新聞、ネットサイトなどが同じ)、マレーシア以外にどういう世界が広がってるのか小さい頃から知っています。
なんか、みている世界がとても広く感じました。
なぜ、私がかっけえ!!と思ったかというと、私も全く同じ状況だからです!
日本に住民票をおいてないし、国に頼ることなんてできない。退職金?そもそも勤め人じゃないし…。なので、自分で何とかするしかない!!
中華系おばちゃんの言葉がリフレインする…。ということで、パワーを貰ってめちゃくちゃやる気になったのでした!!
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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ご訪問ありがとうございます、たびなすび(プロフィール)です。現在、マレーシアのペナン島を拠点に生活しています。このブログでは日常の小さな気づきや、心に残った旅の瞬間などをお届けしています。このブログが新たな冒険や発見のきっかけになれば嬉しいです。「住みたくなるようなお気に入りの街」を探す旅に出てみませんか?