マレーシア生活

前職は「ギャングスター」!?今では子どもの送り迎えをするパパドライバー【Grab乗車記⑥】

こんにちは!たびなすびのちかです。

夫がもうすぐGrabのプラチナメンバーになるらしいです。

私たちが出逢った配車サービス『Grab』のドライバーたち こんにちは!たびなすびのちかです。 車のブランドや車種など、車そのものにはあまり興味を示さないヨシ(夫)も、車を運転するの...

今ゴールドメンバーなのですが、粗品としてGrabのパスポートケースがもらえるんだって!

 

夫「超ほしい!空港で発券してもらうときとか、出国手続きのときとか話のネタになる!」

 

と張り切ってますが、一向に送られてきません。

ただの噂?

 

最近は乗りまくりすぎて、雑談レベルだと「ふーん」って感じで過ごしてしまいます。

初期の新しい文化との出会いのワクワク感を忘れがち…。

 

と思ってたのですが、久々にパンチの聞いたドライバーに遭遇しました。

日本の田舎にこそUberとかGrabみたいな配車サービスができればいいのに!

昔何やってたの?って聞いたら…

その日、迎えに来てくれたのは、マレーシアで一番売れているコンパクトカー「Myvi」に乗ったオジさん。

極普通の。

 

挨拶をして、普通に乗り込みました。

しばらくすると、

 

「どこから来たの?ジャパン?」

 

とオジさん。

 

私「そうだよー、オジさんは?本業あるの?」

夫「いや〜、俺はパートタイムだよ。」

私「そうなんだ、じゃあ普段は何してるの?」

夫「6時になったら子ども迎えに行くんだ、仕事してないし。」

私「へー、そっかー。」

夫「だって、これ!これあるからまともな仕事に付けないし。」

私「どれ?」

夫「これ!」

 

差し出された腕には…、

ガッツリ刺青!!
長袖着てるのかと間違うレベルの気合入ってるやつ!

本気の刺青をほどこしてるオジさんの正体とは!?

私「わお!」

オ「やっちゃったよねー」

私「え、でも最近結構多いじゃん、タトゥー入れてるマレーシア人。カフェとかでよく見るよ。」

オ「最近はね、でも俺が若い時は悪いやつしか入れてなかった!」

私「オジさん昔は何してたの?」

オ「俺?

ギャングスター。」
私「ギャングスター!?なにそれ存在するんだ!」

オ「なんだっけー日本語で。」

私「え、『ヤクザ』?」

オ「そうそう!和食屋行くとさ、俺の刺青みて店員に『ヤクザ!』って言われるんだよー」

私「えええ…。」

夫、結構突っ込んで質問する!

(こんな優しそうなオジさんなのに、人って見かけによらないね…。)

 

なんてことを考えてると、

 

夫「え、じゃあギャングスターの仕事って何?」

 

夫、超核心つく質問!

 

オ「あー、ギャングスターのころはね、

なんでもやったね。」
夫「なんでもって何?」(まだ聞く!!)

オ「うーん、言えないけどさー、何でも。今はもちろんやってないよ!子供小さいしね!」

夫「そうなんだ、何歳?」

オ「4歳と6歳。送り迎えはいつも俺がやってるんだ。」

夫「いいね。」

オ「まあ、大変だけどね。頑張る!」

マレーシアで刺青、威力はいかほど?

そんな会話をしてる時、交通量の多い大通りを横切らなければならない場面に。

 

私「ここ信号ないのに渡るの難しそうー」

オ「ノープロブレムだよ!」

 

おもむろに窓を開け、

 

スッ…

刺青の腕を外に向かって伸ばす!!
車はビビって止まるっ!!

 

かと思いきや、ギリギリで止まるいつものパターン。

刺青あんまり意味なかった。
オ「着いたよー、アリガト!」

私「アリガトー!安全運転でね~」

オ「はいよー、サンキューサンキュー」

 

刺青の腕を降りながら去っていく元ギャングスターオジさん。

 

ホント、超普通のオジさんだけど、やっぱりマレーシアでもタトゥーで就職は厳しいようです。

たぶんね、

常夏だから長袖着れないからだよね。
部分的に見えないところだったらまた違ったかもしれないけどねー。

 

ということで、今回の教訓。

どんな人にも、ビックリの歴史あり!

これだな!

 

ちなみにオジさんの今までの評価は5つ星の優良ドライバーでした!