マレーシア生活

【バリプラウ(Balik Pulau)】ペナン西側でのどかな田舎の東南アジア感を満喫しよう!

こんにちは!たびなすびのちかです。

現在住んでいるマレーシアのペナン島は、実は結構な都市です。

島だし、ガイドブックにはリゾートと書いてあるので、「青い海に白い砂浜…」みたいなのをイメージしがちですが、高層タワーマンションが立ち並ぶ発展した街。

世界遺産である街の中心部、ジョージタウンに宿を取った日には、

 

「あ…れ…?超ごちゃごちゃしてる…」

 

と戸惑っちゃうことでしょう。

GeorgetownPhotography by yOsHi

(でも個人的にはジョージタウンが一番面白いから、泊まるならやっぱりここ!)

観光名所は北に偏ってるペナン島

一周80キロしかないペナン島。

小さな島にも関わらず、約70万人が住んでいるそうな!

しかし、住居が圧倒的に多いのは島の東側です。

マレー半島(本土)が東側にあり、そこに通勤してる人も多いことから通い勝手がいい地域なんでしょうね。

観光客が大体まず訪れるジョージタウン(世界遺産の街)は、島の北東部。

そこから更に北に、ショッピングエリアのガーニードライブ

更に北に行くと一番有名なビーチ、バトゥーフェリンギがあります。

北西には国立公園バタフライファームなどの自然観光地も。

 
全部北側ね。
 

実際観光客用のホッピングバスも運行していますが、北東から北西が主なルートです。

越してきて5ヶ月目の新米ですが、頭で勝手に思ってました。

 

ペナン観光は、

都市観光は北東、自然は北西だな!と。

でも…本当の自然はそこじゃなかったんだよ…。

自然&田舎大好き派は『バリプラウ』に行け!

これぞ東南アジアの田舎!っていう場所がペナンにもありました。

ローカルの友達から誘われたんです、

 

「マレー風魚カレー食べに行こうー」

 

って。

いや、別にいいけど、わざわざ食べに行くものなんかな?と思ったんですが、

「超美味しいから!多分車ないと行きにくいしね」

ということで、便乗することに。

 

当日、

私「で、一体どこに行くの今日は。」

友「バリプラウ(Balik Pulau)」

私「どこそこ?島?」(プラウ=島だから)

友「ペナンなんだけどー、すごく田舎なの」

私「ふーん…」

 

って言いながら、島の北東にある自宅を出発し、

 

山に入り…

山を登り…

木がワサワサ…

道路くねくね…

今度は下る…

 

そして、

 

反対側にたどり着いた!!!

こここそ『島!!』って感じ!

Photography by yOsHi

バリプラウは『島の向こう側』っていう意味らしいです。

皆こっち側(東)に住んでいるので、西のことを『向こう』と言っちゃってたんですかね、どっちにしても人が少なさそうな名前。

 

友「ここだよー、美味しい魚カレー!」

Photography by yOsHi

おおおおおおおお

ドローカル!!

 

お客さんがわんさかいるんですが、東側と違って観光客は全くおらず、ほぼ地元のマレー系のみ。

団体さんが多くて友人に聞いたら、看護師さんグループ、警察官グループ、とランチタイムにやってきているようです。

 

でね、魚カレーが、土器みたいなのに入ってて、お店のおじさんが魚の部位を聞いて丁寧によそってるー!

絶対素朴な材料で作ってます!って感じ。(実際はわかんないけど)

 

テーブルはタイルを敷いた簡易屋根がついたエリアにあるんですが、靴を脱ぐので足元がひんやりして気持ちが良かったです。

すごく天気が良かったから、何食べても気持ちいい!

当然魚カレーは美味しかった!

プラス天気と、マレー系の呑気な感じと、周りの大自然の景色が相まって、

Photography by yOsHi

…ここペナン?
って思った。

↓魚カレーの店

ペナンの違った一面が見られるエリア

私「もしかして知らない間に他の島にワープした?」

友「ははは、でもそんな感じだよねー」

私「北東の発展ペナンと観光地の自然しか知らなかった…」

友「ペナンは小さな島だけど、いろんな側面があって面白いでしょ!」

私「うん…。ここを知らずにペナン最高!とか言って申し訳なかったよ…」

友「気に入った?」

私「最高だね!こういう田舎も行きたいなー、って思って他の島に行こうかと考えてたくらいだったんだ。まさかすぐ近くにあるとはね…」

Photography by yOsHi

魚カレーの次は、

魚屋さんに行ってトカゲ見たり(地図)、

有名なラクサとナツメグジュースを楽しんだり(地図)、

トラックの店なのに一瞬で売り切れる黒糖まん食べたり(ラクサの駐車場で売ってる)、

 
ペナン再発見ツアーでした!

※補足

魚屋といっても小さい船でその日取れたものを並べてるだけ、黒糖まんは予約必須、ナツメグはバリプラウの名産でジュースはちょっと苦いけどクセになる味。

ペナンがシンガポール化しないように

私「ペナンってKLに次いで勢いあるじゃない?これからもっと発展しそうだよね!」

友「そう、でも政府が規制してるの。

 
シンガポールにならないように」
 

私「…?」

友「シンガポールみたいなコンクリートジャングルは嫌だよ!って」

私「へええ、それは良いね!だからこういうエリアが残ってるんだね。」

友「山も必要以上に削ってはいけないし、世界遺産に登録したのもむやみに開発させないためなんだよ。」

 

なるほどねー!

開発国ってとにかく発展!を重視するために、自分たちでは気づかないうちに貴重な伝統を破壊してしまうこと、よくありますよね。

これ壊しちゃうの?もったいなーい!と思うことも。

 

先進国だと気づき始めてるかな、経済発展が何よりもいいわけでもないかも…というのは。

でもそれは先進国がもう十分に発展したからで、これからの国はそう言ってられない事情があるものです。

 

しかしペナンは、発展している段階なのに文化的価値を大切にするって、かなり見識が高いなあ…。

 

シンガポールに行ったときに、ペナン島とちょっと似てるなあと思いました。

民族の割合が特にそうで、どちらも中華系が多数派。

シンガポールはマレーシアから独立したので、もともといた人たちは一緒なはずです。

で、とにかく経済発展を目指した結果が今のシンガポール。

 

でもねー、シンガポールすごいですけど、住むのはどうだろうな…。

本当に東京の超ど真ん中に住んでる感じ。

エキサイティングだけど、リラックスするには国外に出なきゃならないんですよね。いちいち。

 

多分規制を全くせずに発展だけ目指せば、ペナンもシンガポールになる素質はありそう。

海峡があるから物流には持って来いの場所だし(もともとそれで発展したんですよね)。

 

「いや、でもこれがペナンの素晴らしさなんだから、守ってこー!」

 

と決めたトップは手腕ありますね!

私達も長くペナンに住みたい!と思えるようにこれからも変わらないペナンでよろしくーーー!

 

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