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【海外在住の年金任意加入】直接年金機構へ電話が吉!市役所の窓口では全く違う説明!

こんにちは、たびなすびのちかです。

今回マレーシアに本格的に住むにあたり、昨年一時的に戻していた住民票を抜き、海外在住にすることにしました。

住民票を日本に戻していた理由としては、

 

・マレーシアのビザが取れるまで観光ビザで滞在しなければならない

・マレーシアで健康保険がないので、日本の健康保険で代用する

・銀行口座を作る

 

というもの。

やっとビザの仮承認がおりたので、今回住民票を抜くことにしました。

海外転出で住民票を抜くときの手続き

現在住所がある役所に行けば、籍を抜く手続きはすぐにしてくれるのですが、そのときに付属でされるのが、

 

・国民健康保険の脱退

・国民年金の喪失

(会社員ではない私の場合)

 

この二つ。

まず国民健康保険は出国日を知らせ、その日までは適用できるように手続きを取ってくれます。

封筒が渡され(無料で送れる)、出国の時にポストに投函すればオッケー。

保険料も口座振替にしておけば、自動的に計算された最後の保険料が引き落とされます。

 

次に国民年金

海外在住になると、国民年金を払う義務はありません。

しかし払った期間によって受け取る年金額が違ってくるため、払い続けたい、という場合もありますね。

そのため、海外在住者でも、

・喪失(払わない)

のほかに、

・任意加入(国内在住と同じように払い続ける)

を選ぶことができます。

 

私は人生で何度海外転出を繰り返しているのですが、結婚してからはずっと任意加入で支払っていました。

今回もその手続をしようと思ったのですが…

 
超面倒くさい事になったんだ…

結論から言えば、任意加入は超カンタンな手続きでオッケー

もう不幸に不幸が重なり面倒な事になったのですが、

 
本当は超カンタンなんです、任意加入の手続きは。
 

これを見て、

「えっ…じゃあ、私海外に住むけど、任意加入やめちゃおっかな…」

とか思わないでくださいね。

よく覚えておいてほしいのは、

 

国は年金をどうにかして払ってほしいから、払えない!ってことはありえない。

 

ってこと!

市役所でも間違って説明すること、あります!

それでは具体例を見ていきましょう。

年金の支払いがリセットされるってどういうこと!?

某県某市の窓口…。

 

私は海外転出手続きのためにやってきました。

20分ほど待ち、やっと順番がまわってきて窓口へ。

アラフォーと思われる女性の担当者です。

海外転出の手続き、保険の説明などをスムーズにこなしてくれました。

 

最後に国民年金。

割引率の高い2年前納をしていたので、来年の3月までは支払い済み。

そのことを担当者に告げると、

 
担「その場合、一旦来月から来年3月分までは返金されますね。」
 

私「え?もう払って領収書ももらってるのに?」

担「はい、義務加入から喪失や任意加入になる場合は、その後の支払いは全て返金、リセットされます。」

私「え…、じゃあ任意加入したい場合はどうすればいいんですか?」

担「来年3月分までを生かしたいんであれば、

 
登録している銀行口座の届出印が必要です。」
 

私「えええっ。今ないです…。」

担「では、リセットするしかないですね。」

私「そんな…」

 

実は私の登録口座は旧姓のまま。

旧姓の印鑑は手元にありませんでした。

一旦喪失したら日本に戻るまで二度と任意加入できない?!

海外転出の年金任意加入の場合は『納付協力者』というのが必要で、その住所に請求書や領収書が届きます。

私はいつも実家の両親にしているのですが、なにやらややこしい手続きに巻き込むには気が引ける…。(今まで散々振り回した)

 

私「じゃあ、一旦喪失ってことで、次に帰国した時にゆっくり任意加入しよっかな…。」

面倒なので、とりあえず年金の支払いを止めようかと、ボソッと呟いたところ、

 
担「一度喪失すると、二度と任意加入はできませんよ。」
 

私「ええ!?そうなんですか?」

担「はい、海外在住のうちは喪失と任意加入の変更はできません。」

私「え、じゃあ、任意加入を選んだら?」

担「任意でも義務と同じで、支払いはずっとしなければなりません。」

私「えええ…そんなの聞いたことないけど」

担「そういう決まりです。」

 

いやいや怖い!

 

だって「任意」だよ、「任意」ってさ、ほら刑事ドラマでもあるじゃん。

容疑者の取り調べとかでさ、

「これ、任意だろ?もう帰ってもいいよな?」

で刑事が怪しみながらも引き止められず…。みたいな。

どっちでもいいけど、コッチ選ぼー、ってことでしょ、任意って。

 

なのに、任意と言えども義務って…わけわかんないんですけど…。

 

でも!

みなさん、こんな言い切り口調でちょいベテランの職員に言われたらどうします?

 
信じますよね?

結局後日郵送することになったんだけど

「喪失と任意加入、どうします!?」

と詰め寄られたものの、

「うーん、うーん」

と唸ってたら、担当者が年金課に電話してくれて用紙を郵送してもいいということに。

とりあえず週明けに確認してから送って、でも不備がないように!と念を押され、その日はとりあえず年金以外の手続きは終了しました。

 

週明け、担当者が教えてくれた某市の年金課に電話すると、

「返金リセットはされる、返金金額やら手続きについてこちらからははっきりと言えない。国直轄の『年金機構』に直接電話してほしい。」

と言われました。

国直轄の『年金機構』で衝撃の事実❕

はあ…面倒くさ…。

でも郵送での手続きは必ずやらなきゃいけないそうなので、覚悟を決めて『年金機構』に電話。

混雑しているようでかなり繋がりにくかったものの、15分後くらいにやっと担当者が!

 

私「実はかくかくしかじかで、どういう手続をすれば良いのかと…」

 

担「え?
2年前納分は自動的に反映されますけど?」
 

私「え?」

担「基本的に納めていただいた年金は返金しません。」

私「え、じゃあ喪失手続を取ったら?」

担「お客様は来年3月分まではお支払い頂いてるので、4月分からの喪失になります。」

私「えええ?じゃあ、もし一回任意加入してやっぱり喪失しちゃおう…とかは?」

担「もちろんできますよ!

 
任意加入も喪失も、お客様のご希望で変更可能です。」
 

私「えええええ…海外在住のままで?」

担「はい、任意加入は、あくまで『任意』なので。」

私「…そうだよね!!!実は市役所が…(愚痴)」

 
役所と全然言ってること違った。
もちろんこっちがあってる。

海外転出国民年金まとめ

・『喪失』(払わない)と『任意加入』(払う)が選べる

・海外在住中でもいつでも変更可能

・現在支払った分までは放っておいても支払い済みと適応される。

・基本的に支払ったものは返金、リセットなどはされない。

・現在の引き落とし口座はそのまま継続される。

・銀行の届出印が必要なのは口座変更の場合のみ。

これが全て正確にわかっていれば、私は市役所の窓口で『任意加入』のサインしてそれで終わりだったわけ!!

振り回されたな…。

 

まあそのお陰で記憶に残り、こうやってまたも長々と記事に書いているわけですけどね…。

国民年金はどうにかして皆に払ってほしいので、「払えない!」とか「面倒で払いたくない!」という状況を極力避けてる感じ。

 

ということで、海外在住の皆さん、

 
年金のことは『年金機構』に直接電話!
市役所で自信満々に言い切られても、間違ってる場合あります!

今回の場合、市役所の年金課も間違ってたからね。

 

余談

多分私が行った市役所は外国人率がめちゃくちゃ高いので、ストレートな物言いが職員さんに染み付いてるんだと思う!

丁寧な言い回しだと外国人には意味が理解できないからね。

グローバルスタンダードってこと…。

 

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