マレーシア生活

ペナンで中東料理はいかが?シリア人が作ってくれる『ミスターシャワルマ』!

こんにちは!たびなすびのちかです。

 

一昨日はバナナの葉に乗ったインドカレーを食べ…

昨日は和食屋でミョウガサラダに舌鼓を打ち…

今日は福建料理の屋台にでも行くか…

 

しかも全部なんちゃってじゃないよ、超本格的。

カレーや中華はローカルに根付いた料理ですから美味しいのは当たり前としても、和食の再現性には腰を抜かしましたよ!

はっきりいいますけど、こんな美味しい和食釜山で食べたことないっ!

 

そう、ここは美食都市、
マレーシアのペナン島。
楽園かっ!(そうです)

 

多民族国家マレーシアのペナン島は美食都市としても名をはせています。

困ったときのフードコート

ガーニーパラゴンモールで用事を済ませた私達。

朝ごはんを食べずにきたため、ペコペコでした。

 

私「腹減りまくり」

夫「どこで食べようかね」

私「大雨で外出れないよ…」

夫「フードコートしかない!!」

 

ということでモール5階のフードコート『Just Food』へ。(名前シンプル…)

 

マレーシアのフードコートは面白いです。

いろんな国の料理があるのでその日の気分で選択できるし、屋台よりは一般化された味だけどキレイだしトイレも安心だしね。

ここには20軒近くのお店があるんですが…、

 
超迷う…。
 

カレーは飛ばすとして(インド旅行以来ずっと飽きてる)、

マレー料理… うーん。

四川料理… 辛いのか…。

タイ料理… キープ。

ウェスタン… なし。

福建料理… これにする…?

韓国料理… ああああ久々食べたい。

 
決まらない。
 

選択肢が多いのも考えものですね、ヌードルスープかチキンライスしかないよ!と言われれば一瞬で決められる気がするよ。

ケバブのお店発見!

一呼吸置こうと夫を探すと…

 

試食してるーーー!

え、フードコートで試食とかありなんだ。

 

遠目にはありゃインド料理だわ。

…なしなし。

私はインドで一ヶ月マサラ漬けになって以来インドを避けてるんだからね…。

 

なんてことを考えつつ夫に近づいていくと、お店の中で大きな肉塊がグルグル回っていました。

 

私「ケバブだ!!」

夫「なんか食べたら美味しかったからこれにするー」

私「遠目でインドだと決めつけてたから、誤解が解けてよかったよ。どうせシェアするならカレーじゃないほうがうれしいしね。」

夫「…」

 

聞こえないふりをしている夫はメニューをジッ…。

 

夫「あ!すげえ!」

私「何なの一体」

夫「シャワルマだ!」

私「…?」

夫「昔中東旅してたとき超食ってたやつ!なつかしー!俺これにするわ!」

 

Photography by yOsHi

一人で興奮している夫が注文したのは、

『Shawerma Rice (シャワルマライス)』

 

…なんかのご飯らしい。

 

「なにこれ。」

「俺の思い出の味。」

説明するつもりはないようですね。

 

店「チキンにする?それともラム?」

夫「絶対ラムでしょー!」

店「オー!グッドチョイス!!」

 

と喜ぶ店員さん。

この店員さん、さっきから試食をさせてくれたりメニューをいろいろ説明してくれたり、すごくいい感じです。

のんびりしているお店の店員さんが多い中、働き者な感じ。

 

「これ好きなんだよねー、やっぱトルコ人かな?ねえねえ、どこ出身ですか?」

ちょっとアラブチックな風貌だったので、夫が訪ねてみると。

 
「シリア」
え。

「うちらシリアから来たんだよ。」

ええ。

 

夫「そうなんだ!!シリアのどこ?」

店「ダマスカスだよ。」

夫「えーーー!俺シリア行ったよ、16年前!」

店「ダマスカスも?」

夫「行った行ったー!パルミラとかもー!」

 

大盛り上がり。

ケバブ的なものの店員さんはてっきりトルコ人かと思い込んでいましたが、まさかシリア人だったとは。

しかもこんなマレーシアのペナン島のフードコートで。

中東料理のシャワルマはケバブのこと

お店の名前は、

『Mr.Shawarma』

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ガーニーパラゴンモールの5階にあるフードコート『Just Food』の端っこのほうにあります!(エスカレーターが近い通路沿い)

 

シャワルマは中東でのメニュー名で、トルコのケバブと同じなんだって!

そう言われるとわかりやすいですね。

ここで頼んだのは、ライスが黄色くて(多分スパイスで炒めたか炊いたか)その上にお肉がカットしてのせられていました。

付け合せに玉ねぎスライスと、スープ。

 
美味かったな!!
ラムで正解。

 

モロッコを思い出した…。暑かったアノ日を…。(気温40度超えなのにエアコン無しの部屋に泊まるという無謀)

無謀記事>>夏のモロッコに到着!気温46度なのにバスと電車の窓が開かない!?

 

アラブ料理をより感じたいなら是非ラムを選択してくれ!

シリアに思いを馳せてみる

Photography by yOsHi

夫「シリア…懐かしい…」

私「シリア人って避難してきた人たちかな。」

夫「そうかもね、ダマスカスなんて今めちゃくちゃだよ。」

私「そうだよね。でもさマレーシアはイスラム国家だから住みやすいよね。」

夫「すごく綺麗なところだったんだよ…シリア…」

 

夫の脳裏には16年前のシリアが蘇ってるようで、5分おきくらいに、

 

シリア…あああ…シリア…

 

とつぶやいてました。

マレーシアの松尾芭蕉になるつもりのようです。

 

とはいえ、こんなところでと思いましたが、これほど身近に感じることができてよかったです。

彼らの作るシャワルマは本当に美味しかったし、キビキビ働いていて好印象でした。

彼らと話すことができて近くにシリアの人がいることがわかりましたが、ただ注文しただけならわからなかったこと。

特にマレーシアのような多人種社会ではまったく目にも止まらないほど溶け込めますからね。

 

前にヨーロッパに住んでいるシリア難民が目の敵にされている、というニュースを見た時に、

「好きでここにいるわけじゃない、文化も気候も違いすぎてアラブの国に帰りたい」

みたいなことを言っていたのを思い出しました。

 

マレーシアに来て思うのは、人種、という以上に宗教が生活の分かれ目だな、ということです。

マレーシアでも表面上は他人種同士仲良くやっていますが、なかなかグループが交わらないのは宗教的要素が大きいのでしょう。

ほぼイスラム文化確立されていない国でムスリムが生活するのはすごく不便だと思います。

仮にシリアの人が日本に来たら、不便で仕方がないでしょう。

日々の生活が諦めとか妥協の連続でしょうし、それは信仰のある人にとっては大きなストレスになりますし。

 

マレーシアはいろいろな宗教が共存しているという点で、いろいろな人達を受け入れやすい土壌でも有るのだ、と改めて感じた今日のランチでした。

 

「シリア…幻想的だった…シリア…」

 

まだ言ってるわ!

 

夫のシリア旅記事!>>トルコからシリアのアレッポへ向かうバスの中で「死」を覚悟した。

 

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