こんにちは!たびなすびのちかです。
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Eマート
ロッテマート
この名前にピンと来た方は韓国通!
三大韓国版イオンです。
韓国語では通称『マート』と呼ばれ、庶民はここで週末に1週間分の食料を家族総出で買い出しに来ます。
『スーパー』もありますが、マートより規模が小さく(コンビニに毛が生えた程度)、品揃えにも限りがあり鮮度にも問題のある商品を見かける場合もあることから、メインはマート、スーパーはお使いや緊急用としての役割を担っています。
数品買えば抱えきれないほどの荷物に
このマート、何より一つ一つの量が多い!
単価が高いので、「韓国は意外と物価が高いわあ」などと思っていたのですが、いやはや量が半端ない。
いくつ入っているか想像してみてください。
トイレットペーパー1袋、15000ウォン(約1500円)
↓
30ロール!
玉ねぎ1袋、4980ウォン
↓
20玉!
鶏肉、8900ウォン(約890円)
↓
1羽まるごと!
歯ブラシ1セット、7800ウォン(約780円)
↓
10本!
徒歩で来ようものなら、食料5品買っただけで腕がもげそうになるほどの重量感。
日本の主婦のように、毎日の料理に使う分だけ!ちょちょい、なんてできないのです。
一人用は最近出現、でも割高感半端ない
韓国でも日本と同じように単数世帯が増えてきたためバラ売りも増えてはきていますが、その差額がすごい。
例えば先ほどの玉ねぎ、20玉で4980ウォンが1玉で1000ウォン。
10本7800ウォンの歯ブラシが、1本2000ウォン。
「多いよ、絶対腐るよ(飽きるよ)」とブツブツ唱えながら、バンバン買い物カートの中に放り込んでいく日曜の午後…。
カートも非常に大きく、商品をいくら入れても溢れないためついつい買ってしまう仕組みになっているのです。
韓国ではカートの中に子どもたち入れ、購入前のお菓子を食べさせちゃう!なんていうツワモノもいますが、ダメじゃないみたい…。
魅惑の1+1とは?
さらに韓国のマートといえば「1+1(ワン・プラス・ワン)」。
読んで字のごとく、「一つかえばオマケにもう一つあげるよ」ということです。つまり半額!
マート内にはこの1+1対商品がたくさんあり、日によって商品は変わります。
そのため、目的の商品が1+1になったのを結構な頻度で目撃しており、通常価格の時には購買意欲がなくなってしまうのです。
たとえ必要だとしても買いたくない!
そうやっていつまでもお気に入りの柔軟剤を買わないため、うちのタオルはバリバリのまま数日…
お徳用セットの中身の組み合わせが気に入らない時には
他にもお徳用セットとして、腐らない日用品などを3〜4つを組み合わせて安く販売することもあります。
私はその日、困っていました。
とうとう家のシャンプーがなくなったのです。
じゃあ、買えばという話なのですが、家の在庫にはリンスだけが3本もあるのです。
なぜリンスだけ残るのか。それは、
夫が坊主だからです。
私としては、シャンプーすらいらないのではないか、石鹸を使い泡立ちの良さそうな短髪を使い、その泡で全身を洗えばいいのではないかと思うのですが、夫なりの理論があるのでしょう。
シャンプーは頑として使います。
NAZE?
そんな時マートで見つけたシャンプー2本とリンス1本の徳用セット。
リンスいらない…。
しかし徳用セット14800ウォンに対し、シャンプー1本10800ウォン!
割高すぎる。例えリンスを捨ててでも徳用セットのほうがいい。
こんなときには!
「どうしようかな〜(小声)」チラッ
「でも荷物になるしな〜(小声)」チラッ
「安い別のメーカーのシャンプーにしようかな〜(小声)」チラッ
チラチラ見るのは、自分がほしい商品担当のおばちゃん店員さんです。
す・る・と。
「オモ!(あら)、お客様シャンプー探してるの!?どれ?これ?」
おばちゃん店員登場!
しかもすっごく押しが強そう!!
普段は押しの強いおばちゃんはおせっかいでしかなく、なるべく距離を保ち生活したいのですが、今回は逆です。
おばちゃんは、早速売り込み開始。
「これがいいの!?じゃあセット買いなさい!安いから!」と私が眺めていたセットをつかみ上げ、私のカートに勝手に入れました。
私「いや、あの、実はリンス余ってるからいらないんですよね〜」
店「え!?リンスいらないの!?あっそ、わかった、じゃあ全部シャンプーにしてあげるから!」
私「いいんですか?メーカーの箱にも『シャンプー2、リンス1入ってます!』って書いてあるけど」
店「いいのいいの!だってリンスいらないんでしょ?じゃあ、おばちゃん、さらに携帯用シャンプー2本もおまけしちゃう。だから買いなさい!」
するとおばちゃん店員は箱の中のリンスをつかみ、隣の箱のシャンプーと交換しました。
店「ほら、お姉さんがほしいシャンプーばっかり5本だよ!文句ないだろ!」
誇らしげにパンパンに膨れ上がった箱を差し出すおばちゃん店員。
やったー!
文句ない!
こうして我が家のシャンプー・リンス比率は無事正常へと戻ったのでした。
ただし、リンスに入れ替えた箱はそのまま商品棚に戻していたので、セットを買う場合には自己防衛も必要になります。
おばちゃんを制すものはマートを制す!
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