韓国暮らし

韓国の冬は寒い?釜山在住者が語るリアルな寒さとオンドルの威力!

Busan_diamond_bridge

2016年5月

こんにちは!たびなすびのちかです。

突然ですが、冬の韓国は極寒です。

韓国の北に位置するソウルともなればマイナス20度になることもあり、外でおちおち携帯で話もできません。なぜなら耳が携帯に触れると冷たすぎてくっつきそうだからです。

ニットキャップにダウンのフードを被り、首周りはマフラーで一瞬でも外気が入らないよう密閉。靴下は基本2枚重ねで、スカートなど履く強者はいません。スカートに見えたのならそれは腰回りの防寒、タイツに見えるそれは起毛のスキニーパンツです。

そんな聞くだけで耳が凍り付きそうな地域でも、一旦家の中に入れば超快適、Tシャツでもいいんじゃない?と思えるほどポカポカです。

韓国文化の大発明、オンドルがあるからなのです!

釜山は暖かいという妄想

そんなソウルと比べれば、現在住んでいる釜山は寒くないです。

韓国人の感覚からすると、釜山は暖かくすごしやすい地域。

私の出身地は宮城県だというと、「そんな寒い地方から来て大変ですね、さぞかし釜山は暖かく過ごしやすくでしょう?」と言われますが、すっごく寒いです。

南北を分断している38度線と同緯度に仙台があるためそう思ってしまう韓国人の心理もうなずけますが、やはり地形の問題なのでしょうか、太平洋側である宮城県では東北であるにもかかわらず、豪雪地帯でもないし、気温もそれほど下がらないのです。

一方の韓国は大陸性気候といいますか、冬は乾燥がひどく刺すような寒さ。そこに海風が強く吹き付けると、「体感温度何度よ!!」の世界です。

暖かい南国をイメージして釜山の金海空港にはヤシの木が植えられていますが、マイナス10度でヤシの木が視界に入ってくると、もはやミステリー…。

でも、安心してください!釜山にもオンドルありますから!

現代のオンドルはガスで炊く

Busan_Dubai韓国生活に欠かせない大正義オンドルですが、昔は煮炊きするかまどの熱を家中に行き渡らせる構造でした。エコ!

しかし、東アジアのドバイとも言われている(私が勝手に言ってる)超高層アパートの立ち並ぶ釜山で、全戸がかまど熱を放出した場合、確実に大災害が起きてしまうので現代では採用されていません。←あたりまえ

最近ではガスボイラーを使ってお湯を作り、それを床全体に張り巡らされたホースに行き渡らせることで部屋全体を暖めています。

釜山では築30年以上の中年アパートにも何度かお世話になりましたが100%オンドルはついていましたので、韓国での普及率は相当なものでしょう。

APT_BUSAN辛い冬の寒さも家の中でヌクヌクしていれば天国です。

洗濯物も部屋干しすればすぐに乾くし、もうオンドル様様だな!

ボイラーはベランダにありますが、温度調節装置は部屋の中に備え付け。そこには『外出』というボタンも有り、最小限の熱量で部屋の暖かさを保ってくれます。もう至れり尽くせり!

Ondol

ところが…ガス代の請求書!

夏場は1万ウォン程度と韓国のガス代は割安なので、すっかり気を抜いていた…。冬場のガス代1ヶ月…20万ウォン!年間振り幅なんと20倍!

韓国にお住まいの方は「まあ、そんなもんよ」と納得されていることでしょう。

平米数でオンドルにかかるガス代が変わるので、うち(80平米←韓国はワンルーム以外は広めの間取り)より広いおうちにお住まいの方なんて一体おいくらまんウォンお支払いになっているのかしら…ひえええ。

知り合いの韓国人は120平米で50万ウォン払ってるって言ってた…。ガス代だけで。

このように、毎月噛みつかれながらも毎冬その実力の虜となってしまう、超魅力的なもの、それがオンドル様なのであります!

旅行で冬に韓国を訪れたら、ぜひ、一度オンドル部屋を体験してみてね!!

最後まで読んでくださりありがとうございます。
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ご訪問ありがとうございます、たびなすび(プロフィール)です。現在、マレーシアのペナン島を拠点に生活しています。このブログでは日常の小さな気づきや、心に残った旅の瞬間などをお届けしています。このブログが新たな冒険や発見のきっかけになれば嬉しいです。「住みたくなるようなお気に入りの街」を探す旅に出てみませんか?

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