マレーシア生活10年目。離れてみて、改めてわかるペナン暮らしのよさ
2026年3月某日
ペナンの朝、空気の澄んだ青空に椰子の木が映え、その向こうに海が見える。毎日みている景色は10年目に入っても「やっぱりいいな」と思います。
ジョージタウンへ行けば、いつも通り、背中に汗をにじませたリキシャのおじさんたちを見かけます。開発が進み、街は少しずつ変わっていても、この島に流れる空気はあまり変わっていません。
ペナンで過ごした9年という時間は確かにあるはずなのですが、不思議なことに、「ペナンに10年ほど住んでいます」と言うと、少し浮いた感じがするんです。長くいるのに、その実感がないんです。
「ペナン生活はどうですか?」
家族や友人たちからの問いにはもちろん「いいよ」と答えます。
海が近くて、食べものもおいしい。それに、ほどよく都会でほどよく田舎で、暮らしやすい街。様々な民族や文化が混ざり合い、互いを尊重しながらも、踏み込みすぎない距離感がある。それがまた心地いい。
でも、それだけ。その先の言葉が続きません。
「聞いてよ、最近、こんなことがあってさ」と前のめりで話したくなるようなできごとが、ペナンではあまり起こりません。
たぶんそれは、自分がこの土地の社会やコミュニティーと、そこまで深く関わっていないから。
現地の言葉を使って、現地の人たちと触れ合う機会もあまりありません。マレー語や福建語、タミル語で誰かとやりとりを重ねることもないですし、ローカルコミュニティーの中で何か役割を担っているわけでもありません。
日常生活は共通言語である英語。それも片言で十分。
ペナンに暮らしてはいる。でも、その土地の中にどっぷり浸かって生きている感じとも少し違う。何となく心地よい滞在が、何となく続いているような感覚です。
「このままずっとペナンでいいのかな」
滞在年数が増すたびに、夫婦でそんな話をすることも増えてきたので、ここ数年はペナンで特に予定がないときは、頻繁に外へ出るようになりました。
1泊2日で近くの街へ行くこともあれば、1〜2週間ほど、長いときは1ヶ月ほど、日本への一時帰国も挟みながら別の街に滞在し、「ここに住んだらどんな感じだろう」と考えてみることもあります。
そして、帰るたびに毎回同じことを話します。
「今回もすごくよかったけどさ、やっぱり、ペナンがいいよね。」
少し離れて眺めてみると、ペナンのよさが改めて見えてきます。当たり前になっているものほど、そのありがたさを忘れがち。
海や青空を眺めながら、のんびり過ごせる毎日。空が広く抜けた、見晴らしのいい住まい。
車で10分かからずに世界遺産「ジョージタウン」に出ることができ、今日はどこの飲茶にしようかと迷える楽しさ。
物価が上がったとはいえ、ペナンでの生活はかけるお金に対して得られる暮らしの豊かさがとても大きい。だから、なかなか離れられない。
この先いつまでペナンで暮らすのかはわかりませんが、まだしばらくはここにいるんだろうなと思います。
生まれ育った日本を除いて、外国の同じ街で10年以上過ごすのは人生で2回目です。
ここまで長くいるのに、片言の英語と、どこかに深く属さなくても暮らしていける心地よさにすっかり甘えてしまっています。そういう暮らし方をどこかで求めていたのに、いざ長く続くと、それでいいのかと思ってしまいます。
だから、せめて現地の言葉には、もう少し意識して触れていきたいです。
ということで、まだしばらくはペナンにいるので、よかったら遊びに来てください。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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ご訪問ありがとうございます、たびなすび(プロフィール)です。現在、マレーシアのペナン島を拠点に生活しています。このブログでは日常の小さな気づきや、心に残った旅の瞬間などをお届けしています。このブログが新たな冒険や発見のきっかけになれば嬉しいです。「住みたくなるようなお気に入りの街」を探す旅に出てみませんか?




