
2010年1月 @ Havana, Cuba
訪れる前は、キューバと聞くと、バティスタ政権に立ち向かったカストロやゲバラ(アルゼンチン人)の姿が浮かびましたが、滞在を終えるころには、ここはホセ・マルティの国なのだと、街角のあちこちで何度も彼の存在を感じながら、そう思うようになりました。
ホセ・マルティは、キューバの精神の象徴として、紙幣や広場、学校など、街に、暮らしに、自然と溶け込んでいます。
約半世紀にわたりキューバを導いたカストロもまた、演説の中でマルティの「教育こそ自由への道である」という願いを繰り返し引用し、自らの理想と重ね合わせていたようです。
自由は一つのかたちにとどまらないものなので、ホセ・マルティの掲げた自由と、カストロのそれとは必ずしも重なるものではなかったかもしれませんが、それでも、「教育こそ自由への道」という言葉の重みは、短い滞在ながら、今もなおキューバに生きているように感じました。
5円ほどにしかならない1CUP(キューバ・ペソ)ですが、そこにホセ・マルティが描かれているだけで、それ以上の価値があるように思えて、今も大切に保管しています。
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ご訪問ありがとうございます、たびなすび(プロフィール)です。現在、マレーシアのペナン島を拠点に生活しています。このブログでは日常の小さな気づきや、心に残った旅の瞬間などをお届けしています。このブログが新たな冒険や発見のきっかけになれば嬉しいです。「住みたくなるようなお気に入りの街」を探す旅に出てみませんか?