こんにちは!たびなすびのちかです。
おめでたいことに、このところ知り合いの結婚式が続き、相次いで出席してきました。
多い時には月に4〜5回!
ただ日本の形式とはちょっと違うため、日本の結婚式の二次会に行くより気が楽です。
招待客が何人、誰かは当日の式場に行くまでわからない
韓国では招待客が何人来るかわかりません、
当日の式場まで。
まず、招待状を知り合い全てに渡すか、SNSで送ります。
招待客は多ければ多いほどいいため、まだ2〜3回しか合っていない塾のクラスメートや、最近飲み会で意気投合した友達の友達などもどんどん誘います。
また、本人と両親の職場の掲示板などにも書き込まれ、周囲にお知らせ。
招くというより、参加を募る感じ?
集客は新郎新婦本人よりもその両親の力によるものが多いのも特徴。
式場を埋める客は、両親の年齢に比例して高めです。
客の方も参加の可否を返事する必要はないので、当日まで何人来るか全くわかりません。
そのため、式場は指定席ではなく自由席。
年功序列の韓国では、親戚や両親の知り合いであろう高齢者がまず席を陣取ります。
晴れ姿を一番祝いたいであろう友人は、後ろの隅っこで立ったまま若い二人を見守ることになる場合も多々あり。
式場に参列したかどうかは、後日写真で知る
韓国では日本のように結婚に良い日(例えば大安のような)があり、その日が週末である場合には式場は大混雑!
式は30分刻みで行われ、電光掲示板をチェックしなければご祝儀の場所すら迷うほど。
しかーし!ここで参列者にも大切な仕事があります!
それは…
新婦待機室に行くこと!
自分が新婦側の出席者であった場合、ここはとても重要な場所。
出入り自由度の高い韓国の結婚式では、ここで新婦に会って写真をとっておかなければ、
結婚式に来たと新婦に認識してもらうことはできません!!
結婚式の新婦は超超忙しいので、ここで写真を撮っておかなければ、結婚式に来てくれたかどうか記憶が曖昧に…。
あとで「私の結婚式に来なかったでしょ!」と言われないためにも、ここで新婦に会い、写真をとっておく必要があるのだっ。
さらにここで、もう一つ気をつけなければならないことが。
韓国の新婦は美しいのですが、化粧が濃く大変身をする場合も多いため(メス含)、数年会っていない場合は新婦待機室を間違えたことすらわからないという恐ろしい自体が起こってしまいます。
私達も先日、夫の大学の留学生であった友人の結婚式に参席しました。
当日はギリギリに到着したこともあり、駆け込んだ新婦待機室で友人である新婦に「久しぶりーー−!おめでとーーー!」と挨拶。
新婦は、
「私日本語勉強したことないんですけど…。」(韓国語)
主役間違えた!
その隣の部屋ではもう友人が誓いの言葉を述べていたという…
なぜ隣が見えたかって?
それは式場に出入り口のドアがなく、開けっ放しだから!
韓国の結婚式のご祝儀は友人で5万ウォン程度
これは気持ちなので日本ほどマナーがあるわけではありません。
あげたいと思った額でいいと思います。
私は友人の場合、5万ウォンを包んでいました。
10万ウォンだと、ちょっと出し過ぎ感があるかな。(でも大親友とか、お世話になり具合で決めてよし)
ある程度年齢がいってからは、3万ウォンじゃちょっと少ないかなーと思って。
大学生なら3万ウォンでも大丈夫です。
日本と同じくらい包んじゃうのはやりすぎです。
どうしてもというなら、プレゼントを別にあげるのがいいかな。
韓国の結婚式では受付にご祝儀袋が積んであるので、サラで持っていってもオッケー。
新札とかそういうのも全く関係なし!
あ、最近だとね
「参列できない方のご祝儀はこちらへ ⇒ ○○銀行 1234…」
と、口座番号が招待状に書かれてある場合もあって、度肝を抜かれたっけ…。
情の国とかいいつつ超合理的な一面も持ち合わせる、それがコリア…。
結婚式参列の服装にドレスはおかしい
ドレスコードは「きれいな格好」。
日本のようなドレスの招待客は、
5歳以下の女の子だけです。
大人はちょっと小奇麗なレストランに行く、位の格好でオッケー。
私はいつもワンピースで行ってました。
たまにジーンズとか登山服で来る男性もいますしね…。カジュアル。
服装に関しては誰にも咎められませんから、自分が気分がよくなる格好、という基準で行けばいいかと思います!
ただね、冬とかは結局コートを脱がずに式が終わったりして、おめかしは何だったんだ、みたいにもなるけど…。
男性はスーツが無難。
夏だったら襟のついたシャツにきれいめのパンツでいいでしょう!
司会とかするんじゃなければ、ネクタイいらないと思う。
韓国の結婚式の流れはとにかく早い!
式の開始時間になると、客が着席していようがいまいが、
突然司会者の「それでは只今より結婚式を執り行います!」の一言で式がスタート。
まずは、バージンロードを入場です!
新郎新婦のお母さん達が。
手を繋いで…。
韓服を着てステージで一礼をする母たち。
もしかすると、本日の主役は彼女たちかも…。韓国のオンマ(母)の影響力は日本の比ではありません。
オンマは世界の中心なのです!
※ちなみに父同士の入場はない
そしてやっと!
大音響の行進曲(『someday my prince will come』が多い)が早めのテンポで鳴り響き、新郎新婦が入場。
(まず新郎が入場し父が新婦を渡すパターンもあり)
日本のようにゆっくーーーり、ゆっくーーーりではありません。
スタスタ。
早め。
ステージに到着すると同時に曲は、
ブツッ
と切れる…。余韻なし…。
結婚式には『主礼(ジュレ)』と呼ばれる結婚式見守り人がおり、大抵は新郎の恩師や上司に頼みます。
主礼はステージ上から新郎新婦と面と向かい、結婚に関する注意事項と祝いの言葉を述べる、式のメインイベント。
その後一瞬で終わるケーキカットや、友人の歌などもありますが、式の間中ひっきりなしに人が出たり入ったりしていてザワザワし、全く落ち着きません。
厳粛なムードの日本の結婚式をイメージして出席すると、度肝を抜かれることでしょう。
ただ、ゆるーーーい韓国の結婚式も気軽に参加できるので、直接お祝いできる機会も多く、悪くないな、と思います。
準備も何も要らない、「今日はいいレストランに行く!」くらいの心持ちでオッケー!
披露宴で出される料理はバイキング形式
式が終わると家族、親族、友人に分かれ写真撮影。
友人の写真撮影ではブーケトスも行われますが、予めブーケを受け取る女性を選び、投げる瞬間を写真に収めます。
気に入ったショットが取れるまで、
何度も投げる。
いいんだ…。
カルチャーショックが積み重なったところで、式場に併設されている食堂で食事タイム。
バイキング形式で韓国料理はもちろん、和食に中華、洋食、最近ではエスニックまでなんでもござれ!
雰囲気はね、
普段ビュッフェに来たのと全く同じ。
「参列者」というシールが服に貼られるだけで、レストランの一般客と一緒に食べるので、日本の披露宴の雰囲気は全くありません。
ただの食事会です。
しかもみんな入り乱れての。
でも好きなときに食事できるし、いつでも帰っていいので私は好きですけどね、このスタイル。
料理を食べてるときに、韓服に着替えた新郎新婦が来る
さて、先日参列した結婚式でのこと…。
お寿司をたらふく食べ、デザートまであと何回とりに行こうか考えていると、ウェディングドレスから韓服に着替えた新郎新婦が!
式の後、ペベクと言われる韓国伝統スタイルの結婚式が行われ、それが済むとレストランに移動してくるのです。
広い食堂で、自分たちの招待客を探しながら挨拶まわりをする新郎新婦。
半数以上が両親の知り合いのため、当事者が招待客をわからないのもご愛嬌。
その日、新婦は私たちを見つけると、一目散に駆け寄り、
「あーー来てたの!!!ありがとう!!!」
と笑顔でご主人を紹介してくれました。
「よし(夫)は本当に変わらないねえ~」
と言われ、いい気分になりながら笑顔でお祝いの言葉を口にする私達…。
が、こっちはさっき、
新婦間違えたんだけどね。
ホント、口が裂けても新婦には言えないので、心の中で何度も謝罪したのであった…。
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