中国

出張に来た中国人が嵐のようにすごかった!押しの強い韓国人も口を挟めないレベル…

こんにちは!たびなすびのちかです。

先日、夫の元上司がペナンに出張にやってきました。

 

この上司は韓国人で、ものすごくやり手の方。

夫も私もすごく尊敬しているのはもちろん、韓国ではとてつもなくお世話になったので、久しぶりの再会を楽しみにしていました。

とはいえ、超多忙のビジネスマンですから「のんびりペナンでバケーション!」とも行かないようで、再会は私達が韓国に行くときかな、なんて思ってました。

が、

 
「ペナンに出張決まったよ、はははは!!!」
 

とのこと。

ホント、やり手の人っていうのはとにかく行動の速さと実行力がずば抜けてますね!

上司と一緒に現れたリュウさん

「やあやあどうもどうも、よしくん、ちかさん元気そうだね!」

 
握手&ハグ&握手&ハグ
 

さすが韓国人、スキンシップの嵐ですな。

 

ちょっと長旅でお疲れ気味そうな上司でしたが、特に変わりなく一安心。

ペナンで会うのが変な感じです!!

 

上「それでね、彼がリュウさん、中国人でアジア出張担当なの。英語も中国語もできるから通訳もする。」

リ「アンニョンハセヨ〜〜〜」

 

韓国語が4人の共通語ということもあり、韓国語で挨拶する私達。

人の良さそうなニコニコ顔で、ちょっとぽっちゃりしたリュウさん。

雰囲気は柔らかそう…

 
と思ったのはほんの一瞬であった…。

住んでいる私達を引っ張っていくスタイル

夜遅いので移動するのもな、と思い、ホテル近くのローカルフード店で夕食を食べることにしました。

キレイめのホーカー(屋台街)で、以前食べた時にも美味しい店です。

席に着き、まずドリンク屋さんが注文を聞きに来ます。

 

私「えーっと、じゃあビー…」

リ「みなさん、何を注文しますか?マレーシアはドリンクを先に頼むシステムです、そしてその食べ物は自ら注文しに行きます、私が行ってきますから!!そして何を注文するかな、えっと何があるんですか(店員さんに話しかける)」

私「だからビール…タイガービールがいいかな…」

リ「ビール!ああ大丈夫です、私は中国語話せますからここ全部しますから!えっとじゃあご飯も注文してきますね、ここで名物たくさんあります!」

私「リュウさん!一緒に行きましょう…待って…」

 
みたいな。
 

 

結局注文もスピードが速すぎて、夫がお気に入りのメニューはあまり選べず。

 

「まあ、なくなったらまた注文しよう…」

 

と言ってたんですが、ちょこちょこ席を立つリュウさん。

そしてすぐに、

 
料理じゃんじゃん来る…
 

美味しかったよ、美味しかったんだけど、

 
全部炭水化物だったしさ。
 

ぽっちゃりなわけ…、ちょっとわかる…。

なぜか出張に同行する私達

韓国への留学生を増やすべく東南アジアの学校を回るのが、上司の今回の目的です。

ペナンには出張で来たことがなかったので、できるだけ多くの学校にアポを取るべくリュウさんに指示。

すると即日、ペナンのほぼ全ての学校に連絡を取り、いくつかの学校と約束を取り付けたそう。

 

はやいねー。もう行動がすごい。当たって砕けろ精神が染み付いてる。

で、なぜか

 
私達もついていくことになったんですよね。
 

一瞬「なぜ…」とは思いましたが、面白そうなので快諾。

マレーシア人も気にしないだろうな、と思ったら案の定、誰一人として気にしてませんでした!

とにかく勢いがすごすぎる

その日は中華系の学校を訪問しました。

終始対応してくれたのは進学担当の先生。

リュウさんは先生方に中国語で通訳します。

 

校長先生はかなり忙しかったらしく、会議を抜けてちょっとだけ顔を出してくれました。

ちょこっと自己紹介やらを始めていた時に、校長先生が「ハロー」とやってきました。

 

上「どうもどうも!韓国から来ました…です!」

校「すみません、今日は忙しいんですよ…」

リ「今日はどうもありがとうございます!あの!先生これ!!!」

校「えっ…」

リ「これあの、

 
韓国の高麗人参です!」
 

校「えっ…どうも…」

リ「あの!写真だけいいですか、出張確認で提出するんで!」

校「あ、はあ…」

リ「じゃあ、校長先生!!人参と提携書、持ってください!ハイチーズ」

 

カシャッ!

 

校「はははは…」

リ「ありがとうございます!ではもう一枚みんなで、あとは…うちの学校の旗も!」

上「あ、よしくん、ちかさんも入って!!」

夫「えっ…いやでも…」

リ「いいからいいからハイチーズ!!!」

 

カシャッ!

 

上「いやいやありがとうございます!校長先生!!」

校「では私はこれで…あとはあの先生と…」

リ「わかりました!!人参、健康にいいですから飲んでくださいね!!」

校「ああ、どうも…」

 
みたいな。
 

校長先生も圧倒するほどの勢いで任務を遂行する男、それがリュウさん…。

個人情報も気にしないスタイル

校長先生は形ばかりの挨拶を終えると、会議に戻り、私たちは担当の先生と話し合い(っておまけだけど)。

最初は勢いに圧倒されてたものの、話も上手いし押しが強いので、だんだんその気になってきた先生。

そのあたりは上司含め、やっぱりうまいな、と思いました。

 

とにかくどんどん会話を交わし、突き詰めていくと相手の本音も見えるし、ダメならダメで何がダメなのか忌憚なく言ってもらって、次の場で即座に改善していきます。

ダメ元でとりあえずペナンに来るためだけに組んだスケジュールだったようですが、結構手応えはあったようです。

 

さすがだな!!!

 

交渉も終わり世間話になり、マレーシア人の担当の先生が私たちに質問を。

 

先「そういえばペナンのどこに住んでるんですか?」

夫「◯◯です。」

先「あー、あそこ高いじゃないですかー」

夫「高いんですけど、住み心地は抜群なんですよ。」

先「今は何してるんですか?」

夫「フリーでやってるんですけど、今は貯金を崩したりもしてます〜」

先「貯金って、そんなにありますか!」

夫「うーん、あと1年位は何とかなりそう。」

 

すると、突然のリュウさん発言。

 
「だって、先生だったときの年俸◯◯ウォンでしょ。
 
夫婦二人で◯◯ウォン、
 
かける10年で、いくらくらい貯まりますね!」
 

そして全てを中国語に訳し、担当の先生に伝えるリュウさん。

なんか、初対面のマレーシア人に、今までの年俸と推定貯蓄額をバラされたんですけども。

 

すげえ…自由…。

「なんでホテルまで見送りに来るんですか?」

その日は上司がペナンを離れる日だったんですが、昼に出張に同行し、一旦別れてホテルで再会することに。

最後にお別れだけいいたかったんですけど、それがリュウさんには不思議だったようで。

 

上「じゃあ、3時頃戻られるならその頃に行きますね。」

夫「わかりました〜」

リ「え、なんでホテルまで来るんですか?もしかして3時に終わらないかもしれませんよ。」

夫「別に全然だいじょうぶですよ、待ってるんで。」

リ「ええええ〜、なんでホテルまで見送りに来るんですか?

 
ここでお別れすればいいじゃないですか。」
 

夫「ははは…でも時間あるから」

 

思ったことを言っちゃうタイプ、それがリュウさんって人…。

結果楽しかったし勉強になった

補足すると、リュウさんは自分が面倒だとか思ってるわけじゃなくて、全て私たちに良かれと思ってやってくれてるんです!

ほとんど時間ないのにホテルまで来る時間と費用がもったいないよ、と心配してくれてたり。

ニコニコしてるし気を使ってくれてるのもわかるので、

圧倒はされましたが、別に嫌な気持ちには全然なりませんでした。(若干慣れてるのかもしれないけど)

むしろ、終始夫と笑いまくってたほど…。

 

上司はかなりやり手で、交渉力もあるのでいつも圧倒される部分はあるんですが、今回はリュウさんの勢いに上司も口を挟めないこともしばしば。

リュウさんは完全な中国スタイルらしいです。

アラは目立ちますが、それよりあの勢いで来られたら知らないうちにハンコとか押しちゃいそうだよ。マジで。

 

夫「あれに勝るって言われてる、インド人とかアラブ人ってさあ…」

私「世界って広いね…」

 

商売話にも出てこない日本人の皆さん、個人の努力で頑張りましょうね!!

 

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