【日本語教師目線】反対意見を言いやすいように会話しよう!主語を大きくしないほうがいい理由

      2017/11/11

こんにちは!たびなすびのちかです。

最近拙い英語を使ってて感じたんですよね、

 

日本語って構造的に同意を得やすいようにできてる

 

んじゃないかと。

英語で反対意見をいうのは簡単

英語での会話を聞いてると、人の意見に賛同できない場合の言い方がめちゃくちゃ自然ってことに気づきました。

例えば、

 

「ヨーロッパには屋台があまりないから、ここで食べるのには抵抗があるよ。」

「I don’t think so」

 

とか、

 

「子どもがいると、夫婦でデートなんて夢のまた夢ね!」

「that's not true!」

 

みたいな感じで。

 

I don’t think so=そうかな

that's not true!=そんなことない

 

っていうあまり強くない言い方なんですが、それでも頻繁に出てきます。

 

これがね!

結構使えるのよ!

日本語で意見をいう時は主語を大きくする傾向が

ちょっと日本語を喋ってて引っかかることがあって、それが気になってました。

それは、自分を主語にせずに、属性を主語にして話すこと。

 

例えば、

私達の世代は、そういうアプリはあんまり使わないからわからない。」

東北の人は、そういうの得意じゃないからあまりやらない。」

結婚してる人は、そういうのなかなかできないから行けない。」

みたいな感じで。

 

文だけ見てたら「ふーん」って感じでしょ。

なんだけど、なんでこれ気になってるかというと、

 

全て主語に私も当てはまってるからなんですよ!!

 

この文が発せられた時に、同席してた私。

「私達の世代(私もその世代)は、そういうアプリはあんまり使わないからわからない。」

「東北の人(私も東北出身)は、そういうの得意じゃないからあまりやらない。」

「結婚してる人(私も結婚してる)は、そういうのなかなかできないから行けない。」

聞き手の殆どは、その世代ではない、東北出身じゃない、独身者、という状況。

 

ということは、話してる人の意見は自然と私の意見になってしまうわけですね。

でも、往々にして、

 

私はそうじゃない。

 

こういう場合、すごく困るね。

 

しかもですね、更に語尾に同意語がつくとやっかい。

こんな感じ。

「私達の世代は、そういうアプリはあんまり使わないからわからないよねー?

 

もう逃げられない…。

 

でも!

じゃあ英語のように正直に否定してしまったらどうなるか。

例)

「私達の世代は、そういうアプリはあんまり使わないからわからないよねー?」

「いや、私は使うけど。」

 

「東北の人は、そういうの得意じゃないからあまりやらないよねー?」

「いや、私はやるけど。」

 

「結婚してる人は、そういうのなかなかできないから行けないよね?」

「いや、私は行くけど。」

 

どうですか?

 

「もうちょっと言い方あるじゃん…面倒臭い人…」

と感じる人もいなくはなさそうでしょ。

なぜいまさら日本語の構造に気づいたのか

15年も日本から離れてたのに、なぜ最近になって気づいたのか。

理由は二つ。

 

まず、一つ目。

ネイティブ日本人と話す機会が増えた。

 

ここでいうネイティブ日本人というのは、長年海外に住んでいる日本人ではなく、まだ日本からきてホヤホヤの生きた日本語を使う日本人。

例えば直近までいた韓国では、日本語教師という立場上日本語を話す機会は多かったのですが、その相手は、

 

99%韓国人。

 

なので、正確な日本語を話す人は少なく、彼らは韓国語を引きずってるので、言語が日本語ってだけでで、構造的には韓国的表現で話します。

言い方もストレートなので、こっちもストレートに答えても全く問題ありません。(むしろ日本的婉曲表現を使うと伝わらない)

 

また、韓国で交流する日本人も日本語教師が多かったり、結婚して韓国人に囲まれてる人ばかり。

ほぼみんな表現が韓国っぽくなってたので、こういう会話があまり生まれませんでした。

「私はそう思わない」とキッパリ言っても、「あ、そうー」と受け止められてたし、「でも私はこうなのよ!!」と10倍返しされることもザラ。で、それが普通だった。

私もそう言われても何とも思わなかった。

 

二つ目の理由は、ペナンで欧米人との交流が増えたこと。

彼らが英語を使って話すと、

 

「私はこう思う」

 

の連続で話が進みます。

情報を伝えるときにも必ず感想が挟まれるし。

例えば、ヨーロッパ人の夫婦の場合。

 

夫「東南アジアじゃ外食で屋台が主流だけど、私の国では一般的じゃないからちょっと躊躇しちゃうよ。だって衛生的じゃないじゃん、んお腹壊さないか不安になっちゃう。」

妻「私はそう思わないわ、だって楽しいじゃない!いつでも外で食べられるなんて。うちの国は半分冬だし寒いから誰も外に店を出そうとしないから食べないだけでしょ。」

夫「いや、違う!◯◯だって☓☓だって、ストリートフードだけどあれは抵抗ないもん、作り方の問題。」

妻「比べるほうがおかしいわよ。だって根本的に季節も食べ物もちがうんだから。」

夫「まあ、君はそう思ってればいいじゃん。」

妻「だってそうだもん。それでね…」

夫「あ、それはいい!で…」

 

みたいな。

 

決して意見を曲げないし、自分の意見と違う時はちゃんと主張。

そこで変な空気にもなりません。

別にこれがいい話し方!とは思いませんけど、英語を勉強中なのでこういう会話に巻き込まれる場合が多いわけです。

そうすると、

 

「うんうん、そうそうー」

とか

「だよねー。そうかもー」

とか

とりあえずここは流しとこ、っていう日本語風相槌じゃ英語での会話を持っていけないことがわかりました。

 

そういう言葉がないわけじゃないんですけど、そういうことを続けてると意見大会から外され、存在の亡き者になる…。

悲しいじゃん…。

英会話教室の先生のように、

 

「なるほど、◯◯さんちょっと待って。次はちかさんの意見を聞きましょう。ちかさん、どう思いますか?」

 

とか言う人なんていないしさ…。

だからどうしても意見大会に割って入って、自分の意見を乗っけていく練習をしてしまうと。

 

その二つのコンボにより、改めて気づいたんです。

日本語の同調会話構造を!

日本語を教えるときの参考にしたい

言語構造にやんややんや言いがちなのは、日本語教師だったからです。

 

言語に優劣をつけたいわけじゃないので、これは文化的背景の差だと認識してます。

英語は意見をはっきりいうゲルマン系の言葉だし、それに加えて非ネイティブが英語話者の7割をしめる極めて特殊な言語なので、よりストレートな表現が好まれるのでしょう。

 

ただですね、ここで言いたいのは、

日本語で意見を言いにくいからといって、

 

属性で語るのはあんまりよくないな、

 

ということです。

 

その属性の人が自分しかおらず、特徴がわからない人に語る時はいいと思います。

例)

全員10代の中で、

「私の世代は自撮りしてアップする人なんてほぼいないよ、もう年だからねー。自信ないし恥ずかしいでしょ。」

というアラフォーの人。

 

まあ偏ってる場合もありますが、それも意見の一つかー、と聞き手には消化しやすいのでこれはこれでいいですね。

 

ただね!

気をつけてほしいのは、

自分以外に同じ属性がいるなかで、その属性の代表のように意見を話すこと!

 

例)ほぼ10代だが、隣にもアラフォーがいる場合

「私たちの世代は自撮りしてアップする人なんてほぼいないよねー。もう年だからねー。自信ないし恥ずかしいよねー?

 

隣のアラフォーが自撮りしてたらどうします?

 

「あああ…そうかな…」

みたいな微妙な反応しかできない可哀想な自撮りアラフォー。

 

まあこれは極端な例ですけど、多分発言者の意見は

「アラフォーになったら自撮りするのは年だから、自分は自信ないし恥ずかしい。」

ですよね。

 

それはそれで全然構いません、人それぞれ意見違いますし。

 

ただその場合は、

私は、アラフォーって年が気になって自撮りは自信がないし、恥ずかしいからできないな。」

と言ってほしいな!

 

そしたら、隣のアラフォーも、

「あら、私は年は気になんないから、時々するよ」

と言いやすいですよね。

 

(…例が例だから、「いや、自撮りはないわー」という意見は置いといてくれよな。)

 

日本語は人に気を使う優しい言語だな、と思って日本語を教えてきたし、本当にそう思う表現がたくさんあります。

が!

上記の表現に限っては、むしろ、人に意見を強制しやすいちょっと怖い表現だな、と思います。

なので、気がついたときだけでもいいので、意見を言う時は、

 

なるべく「私」を主語にして、同じ属性の同席者に配慮していただければ嬉しい!

 

意見が活発に交換されると会話も楽しくなるしね!

 

あ、一応言っときますが、

皆が皆こういうふうに日本語で言うわけじゃないからね!

 

そこんとこ宜しく…。

 

【日本語教師として考えた!シリーズ】

給料が安すぎる…でお馴染みの日本語教師の副業を考えてみる!ネット社会を味方にしよう!

センスがない私の味方!良書『なるほどデザイン』は素人にもめちゃくちゃわかりやすい!

ネットの言語学習ビジネスはスキマ産業!?新たな学習者をゲットするチャンスだぜ!

 

⇒ 目次で他の旅記事を探してみる!

 

ウラたびなすび

***********

『ウラたびなすび』始めました

***********

スマホアドセンス




 - 妻:ちか, 旅のよもやま話