遠刈田温泉『大忠』は父の還暦祝いに最適の宿だったよ

      2017/05/10

こんにちは!たびなすびの千佳です。

齢30をとっくに過ぎ、両親も妙齢となってきました。

すねをかじりまくった20代を振り返り、何か恩返しをしなくては!と思っていたところに父の還暦がちょうど来たので、実家近くの温泉地で未訪問だった遠刈田温泉に行ってきました。

東北で2月生まれのお祝いは天候に左右されやすい

お祝いの日、朝起きると近年まれに見る大雪!強風もあいまって吹雪になっています。

太平洋側の宮城県は”東北”というくくりではすさまじく雪が降りそうですが、実際には山陰地方より雪が少ないのです。

青森では日常程度の積雪量でしょうが、軽い東北地方であるここではなかなかの降り具合。

ペーパードライバーの私に、都会育ちの夫、若葉マークの妹に、10万都市以上では運転したくないという母。そして、豪雪秋田生まれの運転歴40年の父。

父の還暦お祝い旅行のドライバーは誰でしょうか。

 

父ですね。

 

そんな父、「今日はキャンセルしよう!」と言い出しました。

「俺、運転したくないもん。」

 

そうですよね…。

大分前から企画して、昨日は一粒の雪も無い暖冬だったため、今日こんなことになるなんて予想もできませんでした。

当日キャンセルだと100%の支払い。

温泉旅行5人分って結構・・・ねえ? もったいないよ・・・ねえ?

 

「わかった、私が運転しよう。」

意を決してペーパー歴15年の私がハンドルを握りましょう!大丈夫、スタッドレスを信じましょう。まかせてください。

 

すると父は

「お前にまかせられっかよ…。」

と齢60にしてキムタクのようなセリフを吐き、しぶしぶ父が運転することとなったのでした。

外観でちょっと心配になったが・・・

「危険<もったいない」の考えで出発した私たちでしたが、山深くなるに連れ「危険=もったいない」「危険>もったいない」「危険!!!」と思考が激変。

ホワイトアウト寸前。やはり太平洋側の住民は雪をなめていました。秋田出身の父の意見を参考にするべきでした。

無事で何よりー

 

そしてたどり着いた温泉旅館『大忠』

積もりに積もった雪のせいで、外観のもしかして素敵かもしれない生垣や装飾が全く見えず、道路沿いに増設した箇所の黄土色の継ぎ目だけが雪の白さと対比し強調されています。

一同「え・・・。」

 

母「お姉ちゃん、ちゃんと選んだのよ、ねえ?」

妹「ここぞってときに決められないタイプじゃん、お姉ちゃん。」

父「また写真とかの見た目にだまされたクチじゃねえのお?」

 

駐車する前から散々な言われようですが、ネットで調べに調べた私の情報では「大忠間違いなし!」。とはいえ、継ぎ目しか見えない状況では私も不安になってきます。

 

「とりあえずさ、どうぜ吹雪だし中入って話そうよ」

 

と一同を玄関へと促しました。

正面玄関を抜けると、別世界!

正面の門をくぐると、すぐ横に道路が走っているとは思えない素敵な石畳の玄関アプローチ

玄関を入ると、館内は全て畳敷きで井草のいい香りがします。

センスの良い陶器のいすに、タンス模様のカウンター細い木の格子に照明をうまく使い、中庭でも植物と木と絵が調和しています。

ラウンジでウェルカムドリンクをいただくと、外の吹雪が嘘のよう。

 

お部屋へと案内される狭い通路も全て畳敷きで、増改築が繰り返されているのか段差が多かったものの、それも含めて隠れ家的で良かったです。

お部屋は畳敷きにベッドで、家電製品はできるだけ隠されてインテリアを壊さないようにしています。

DVD,CD,電気ポットにコーヒーメーカー、更に嬉しいのは鍵が2つあること!

2つあると夫を気にせずほっつき歩けますからね、最高です。

 

母「素敵!」

妹「これぞ和モダンね!」

父「しゃれてるねえ~、でかしたお姉ちゃん!」

 

さっきの発言撤回したみたいですね。

お風呂は5つあって入り放題

温泉ですから肝心なのはお風呂です。

5つのうち、内湯2つ、露天風呂1つ、貸切風呂が2つです。内湯の一つは大正時代のステンドグラスが窓になっており、朝日に照らされ綺麗でした。

貸切風呂は滞在客なら無料でいつでも入れます。

他のお客さんの気配がほとんど感じられないお宿で、貸切風呂もすぐに入ることができました。

 

入浴後うろうろしてたら図書館みたいな書斎があって、そこにはオーナーの趣味なのかレコードと旅の本が山のよう。

同じ旅好きである夫は、ちょっと年寄りよりのスタイルになりがちな旅館もこのように独自の雰囲気を出せるのだ、といたく感動し、趣味の大切さや嫌味にならない個性の出し方みたいなことを力説していました。

ちょっとめんどくさかったです。

ちょこちょこっとした料理

温泉旅館の料理と言えば、懐石御前を並べ、少ししたら固形燃料に火をつけ、あとでご飯とお味噌汁が出てくるのが一般的ですね。

それはそれで好きなのですが、「大忠」はちょっと違いました。

一品ずつちょこちょこ出てきます

綺麗に盛られたお料理がタイミングよく出るので、ずっと新鮮な気持ちで量もたくさん食べられたと思います。

そして「おばんさい」が食堂の入り口あたりに用意され、いつでも取り放題。10種以上はあったと思います。器も素敵でしたよ~。

 

父の還暦祝いだと告げていたため、食事の最後にケーキを出していただくことに。

私たちも各々プレゼントを渡し、父も感無量の様子です。

「いやー、運転してきてよかったなー!」

といってくれたのでやれやれですね。

 

あまりに嬉しいのかベロベロになり、食堂にプレゼント忘れていきましたけどね。

1年に1度訪れるほどお気に入り

旅館の規模や、非日常的な空間演出、料理の美味しさと出し方、などが気に入ったそうで、両親は年に1度は訪れるほどのお気に入り旅館です。

足の不自由な方には段差も多く通路も狭いのであまりおすすめしませんが、料理の種類も豊富だし、老若男女満足できる旅館だと思います。

 

訪れる際には、冬の積雪にだけは気をつけて。

素敵な一日になること間違いなし!

 

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