ラオスの長距離バスはヘアピンカーブで全身真っ赤っか!

      2016/04/20

こんにちは!たびなすびの千佳です。

長距離の移動で天秤にかけるのは時間かお金か。これにつきます。

私も何百年も前の学生時代、東北の田舎まで帰省のたびに新幹線を使用していましたが、その交通費が高い!片道約1万円、一回帰ると2万円。

おっさんに絡まれながらも笑顔で対処する、という今でも非常に役に立っている技を習得した居酒屋で稼いだ2日間のバイト代が片道きっぷ代にもならない、という社会の厳しさに憂鬱になりました。

ところが最近では長距離バスという地方出身の若者にはなんとも素晴らしい交通手段が選択肢として現れたではありませんか。

私の実家までなんと片道6時間三千円!

生まれるのが早すぎました。これならおっさんに半日絡まれれば実家に帰れるのです。

国によっては移動に選択肢がない

Photography by YOSHI

Photography by YOSHI

快適な新幹線がデフォルトで、後から安さが売りの長距離バスが参入した日本とは反対に、まず時間のかかる交通手段ありき、という国が世界には沢山あります。

ラオスもそんな国の一つで、長距離の移動は基本バスか船です。

ラオスで訪れた都市は3つ、首都ビエンチャン、浮き輪で川下りができるバンビエン、世界遺産都市ルアンパバーン。

ビエンチャンからルアンパバーンに直接行く場合は、お金にものを言わせて飛行機でひとっ飛びもできるのですが、バンビエンを経由するとなるとバスしかありません。

ビエンチャンからバンビエンまではバスで4時間。さらにルアンパバーンまでもバンビエンから4時間ほどとそれほど遠くはないので飛行機を使うほどではないのかもしれませんね。うふ。

とこのときは思っていたのであった…。

トンネルのない国、ラオス

4時間のバス旅。

余裕ですよね、トンネルがあれば。

私はラオスを訪れるまで知りませんでした、トンネルのすごさを。

トンネルがあるからこそ、車はまっすぐに走れるのですね。当たり前ですけど、トンネルのない山道のカーブは尋常じゃありません。カーブが多いというレベルではないのです、オンリーカーブです。もちろん砂利道です。

試しにグーグルマップでラオスの山道を見てみたら、ちょっと固めに茹でたインスタントラーメンみたいでした。

乗客の体はまるでメトロノームのように常時揺れっぱなし。試しにその場で揺れてみてください、そうですね10秒で1往復程度、さらに1秒ごとに上下にリズムをとるといいでしょう。いかがでしょう。ラオスのバスを体感していただけたかと思います。

これが4時間…かと思いきや結局7時間かかりました。(バンビエンールアンパバーンルート)

その夜、38度のメトロノーム熱が出ました。

山と道と家と人が同化していた

ラオスの山道のすごさはラーメンだけではありません。

山肌と崖に挟まれた道には、なにで作られたのかほぼ不明の掘っ立て小屋が崖側のところどころに点在しています。

道路を猛スピードで走り抜けていく車が巻き上げた赤土をかぶり、小屋も住人も真っ赤っかで道路と見分けがつきません

開発国特有の国民平均年齢の若さからか、住人の半数は幼児で、髪の毛から顔から服から真っ赤っか。

すさまじい…。

たくましいとは言えません。彼らはここに住まなければならないのですから。家の裏は何十メートルという崖、目の前を家の何倍もの大きさのバスやトラックが何台も駆け抜けていくのです。

物理的には私が彼らに土をかけながら移動しているわけです。

 

彼らがやっている山中のドライブインで休憩中、いろいろと考え込んでしまいました。

いま着用しているヨレヨレダサダサのユニクロのLINETシャツでさえ、彼らには綺麗にみえてしまうんだろうな…

背徳感を覚えた私は、道路ぎりぎりにたって彼らがすごしている日常を少しでも体験しようと猛スピードのトラックの赤土をかぶってみたのでした。

うっすらと赤くなったTシャツを見て、ちょっとだけ気分が楽になった気がしました。

 

と思ったのもつかの間、ルアンパバーン到着とともに発症したメトロノーム熱とともに、帰国するまで咳が止まらなくなったのでした。

 

安易なことをしてはいけませんね。

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