日本一厳しい網走刑務所に行ったら絶望とマッチョしかなかった

      2017/09/02

こんにちは!たびなすびのちかです。

網走。

この言葉に何を思い浮かべますか。

 

幼い頃母に何度も脅されました。

「そんなことしたら網走刑務所に連れて行かれるんだから!網走刑務所はすっごく寒いのにストーブもないし、テレビも見られないんだよ!」と。

今思えば、ストーブとテレビが無いことしか伝えておらず、脅し文句としては決め手にかけています。

しかし、当時純粋な子供だった私には効果てきめんで、

「ここ(東北の田舎)でもこんなに寒いのに、さらに寒いところでストーブも無くドリフを見られないところに死ぬまでいるなんて大変だ。」

と母の言いつけをしぶしぶ聞いていたのです。

 

更に、父の故郷が秋田ということもあり、たまに反抗的な態度を改めない場合、母は脅し文句に「なまはげ」まで登場するバージョンも作成。

なまはげが網走刑務所までの護送を担当するというもので、想像を絶する恐ろしさのあまり震え上がっていました。

家庭による脅し文句の違い

Photography by YOSHI

Photography by YOSHI

北海道初上陸に際し、私は夫に、網走刑務所旭山動物園にはぜひとも行きたいので予定に組み入れてくれるよう頼みました。

夫は「網走刑務所?なんで?」とピンときていない様子。

 

幼い頃に網走刑務所を使って脅されたことはないのかと尋ねると「ない」と!

ついでになまはげの登場回数も確認すると、ゼロとのこと。

夫の家では「知らないおじさんが連れて行く」という何とも曖昧な脅し文句だったようで、そんなの効果ないじゃんというと、顔がわからないからこその怖さがある、と力説していました。

ちなみに夫は都会育ちのシティーボーイのため「なまはげ」の存在にもピンと来ておらず、あのわら人形の鬼って有名なの?と秋田観光の際に言ってました。

(夫の驚き発言→都会っ子にはわからない!?田舎の距離感は都会の5倍はあるのだ

幼い頃だったら大変な目にあったのに!余裕の表情の夫の横顔がくやしい!

 

そんなこんなで網走に到着。

8月の晴れの日に16度!

真夏にこの気温なら、真冬はどうなることやら…。刑務所の受刑者に思いをはせます。

網走駅の表札?っていうんですか看板が駅の前にどどーんとあるのですが、もの寂しい小さめの駅舎を背景に、古くなった木製の板に達筆な筆書きで太く黒く縦に「網走駅」と書かれています。

まさに、網走駅のイメージそのもの!

ローマ字で「ABASHIRI」なんてポップに書かれちゃたまりませんからね!

30年のときを経て、自ら刑務所に赴く

いよいよ母の脅しから30年の時を経て、網走刑務所の門をくぐります!

 

正確には「網走監獄」という元刑務所を当時の囚人の生活を再現した施設が見学でき、現在の刑務所は移転されています。

しかし母が私を送ろうとした場所は移転前の設備を備えたこの施設のことですから、なんら問題ありません。

 

施設内には実際の囚人の生活がわかるよう、リアルな蝋人形が配置され、お風呂に入ったり、雑魚寝していたり、家族と面会したり、脱獄を図ったりしていました。

面会の囚人はやせ細り、面会は奥さんでしょうか、髪が乱れ、背中には乳飲み子が・・・。あんたなんてこと・・・。

昔は北海道のインフラ工事に囚人が借り出され、工事中は丸太で作った休泊所、別名「動く監獄」で寝泊りするそう。枕は皆で一本丸太、ゴザをしいて簡素な布団一枚で寝ています。冬は-30度にもなるのだとか。ひえー、丸太小屋で!

さらに逃亡防止のため鉄の玉で2人一組でつながれています。漫画でみるやつ!

大浴場はグループで15分間と決められており、約10人が入浴したり身体を洗ったりしていますが、3割程度は身体に絵が書いてありました。

他の場所の囚人はやせ細っていましたが、ここの囚人だけは筋肉隆々のマッチョでした。ほほほー。

高倉健の「網走番外地」が大方のイメージ

高倉健の代表作となった「網走番外地」という映画により、網走刑務所が一般に広く知られるようになったとのことですが、もともとの刑務所の始まりは、明治時代に北海道開拓のための労働力として囚人が送り込まれたことだそうです。

人権もなにも無い時代ですし、囚人として連れてこられていますから環境も相当悪かったでしょう。地の果てというイメージと、極悪人のふきだまりというイメージが伝えに伝えられ、私の家にも届いたというわけです。

実際訪れてみて、髪の乱れた若奥さんや、-30度の極寒で丸太枕にねる散切り頭の囚人を見て、ああ、母の言うことを聞いてよかったと思いました。

ちなみに現在の網走刑務所では模範囚になれば、一定時間テレビも見られるし、暖房設備もついたそうです。

 

帰り道で、また威圧感のある『網走駅』の縦看板を通り過ぎ、次の旅行は絶対南国にしようと誓ったのでした。

 

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