マレーシア生活

マレーシア最後のビーチリゾート!プルフンティアン島でどたばたシュノーケリング!

こんにちは!たびなすびのちかです。

ラマダン(イスラム教の断食)真っ最中に、マレーシアの離島プルフンティアンを訪れてしまった私達。

最終日、ついに全ての店が閉まってしまい、ヒマを持て余しておりました。

(→ラマダン中にマレーシアの離島に行ってみたら、食べるものがなくなった

看板の下でダラダラしていたおじさん

店も開いていないため、昼食の心配をしないで済むようにと朝食を遅めのブランチにした私達。

いつもの散歩コース(ビーチを散歩し、反対側のビーチエリアまで島を突っ切り、反対ビーチを散歩)を歩きつつ、途中途中で海で泳いだり、ゴロゴロしました。が、

 

なかなか時間が過ぎない…

 

いつも休憩するカフェも、

いつもお菓子を買う売店も、

いつもネットサーフィンするレストランも、

 

閉まっているんだもん(泣)

 

こんな小さな離島に来てまで、どれだけ文明に浸かっているかわかりますね。

自然満喫には限界があることがわかりました。

人間すごい。

 

夫「どうする…」

私「もう寝られないよ、寝すぎて」

夫「ビーチでバチャバチャももう飽きたね」

私「ゴロゴロもバチャバチャも飽き飽きだよ」

 

と、言いながら夫の後ろ側を見ると、一人の日焼けしたおっさんが佇んでいました。

おっさんが佇んでいるだけなら、興味のかけらもないので目を留めることもありませんが、そのおっさんの佇んでいる場所が、

 

シュノーケリングツアーの申し込み所なのです!

 

私「あ!!!あのおっさん!!」

夫「何?」

私「もしかしてシュノーケリングツアーのガイドかも!!」

夫「あの人?ただダラダラしてるだけじゃない?なにせラマダン最終日だし」

私「ちょっと聞いてみる!」

 

ヒマで死にそうな私は、おっさん目掛けて一目散に走り出しました。

 

私「すみません!もしかしてシュノーケリングツアー行けますか?」

お「えー」

私「私達、今日どうしても行きたいんです!連れて行ってくれませんか!」

お「えー、二人でしょ。」

 

人数が少なく、渋るおっさん。

すると、ダッシュした私を目撃した周辺のヒマ観光客がワラワラと集まり始めたのです。

 

「シュノーケリングツアー?私達も行きたいわ!」

「私達も!」

「俺達も!」

 

と一瞬で10人ほどが口々に申し込み始めました。

 

奇跡!

 

渋っていたおっさんも、あまりに囲まれ懇願されるので、

「えー、じゃあ2時間後ならいいけどー」

と船を出してくれることになったのです。

 

やったー!脱ヒマ!

シャークスポットに行ったものの

2時間後、再び集まった私達はおっさんガイドの船に乗り、一路シュノーケリングへと向かいます!

ブーン!とモーターでどんどん進む船で風を受け、

「これこれ!!多少観光化されてないと、島もきっついわー!」

と上機嫌で言うと、

「全く島!島!と騒ぐ割には、すぐに飽きるし、本当に疲れるよ」

と夫。

 

私「違う違う!私が行きたい島は、開発が適度に進んだリゾートアイランド!今のプルフンは無人島みたいでつまんないんだよねえ」

夫「はいはい。前見てな…。危ないよ…。(疲)」

 

数分後、船はスピードをゆるめ、小さな島の沖で止まりました。

 

ガイドのおっさん「エブリワン、シャークスポット。レッツゴー。」

 
シャーク!鮫!
 

次々に飛び込んでいくツアー客達。

私も夫も飛び込みます!

 

ザッバーン!!

 
き・も・ち・い・い
 

ビーチでバチャバチャとは比べ物にならないほどの魚の数々に、海底に生えるサンゴまで見える透明度の高さ。

テンションが上がりすぎて、素潜りでどれだけ魚と張り合えるか、飽きること無く何度も何度も試しました。

 

「ちかー、ちかー」

名前を呼ばれ振り向くと、もうすぐ船が出発する模様。

船からちょっと離れてしまったため、一目散に戻りました。

 

「シャークすごかったねー」

興奮しながら話すツアー客達。

 

…え?
…シャークいた?
 

「えー、私見てない、シャーク!」

「いたじゃん、あそこに。あなたどこ行ってたの?」

 

がーん。

私一人で魚と素潜りしてた…。

しかし、肩を落とす私を、あの人が影で見ていたのです。

突然腕を捕まれる恐怖!

次に訪れたのは、コーラルガーデン

サンゴの庭ですね。

シャークを見逃した私ですが、シュノーケル自体がとても楽しいためあまり気にせずにサンゴの庭へ飛び込みます。

始めは夫の横でうろちょろしていましたが、夫も一人になりたいようなので、離れてあげました。

 

一人でサンゴに隠れているニモちゃん(クマノミ)でも探そうとうろちょろしていると、突然、

 
ガッ!!!
 

右腕をすごい力で掴まれました。

ええええええええ!!!

とビックリしながら腕のほうを見ると、船のおっさんガイドがゴーグル越しに微笑んでいます。

 

きょええええ!!!こわい…

 

すると、グイグイと腕を引っ張るではありませんか!

とたんに夫を探しましたが、すでに遥か彼方。

 

私…どこに連れて行かれるの…

 

するとおっさんガイドが何かを指差しています。

 
のウミウシ
 

ウミウシとは、カタツムリの殻がないバージョンみたいな、ナメクジみたいな海の生き物。

紫だ…とは思いましたが、恐怖が勝っている私は、「…で?」という心境。

おっさんは水中で親指を立てニヤリとすると、また腕を掴み、どこかへ連行…。

十数メートル先に、

 
オレンジのウミウシ
 

をまたまた発見。

私に確認をさせると、また親指を立て、連行…

続けて、

 
水玉模様のウミウシ
 

また私に確認を促します。

 

何なの…このウミウシ攻撃…

 

その後、カラフルウミウシガイドと化したガイドのおっさんは、散々私を連れ回すと、最後に一言、

「これでシャークと同じくらいの価値だよ!!」

と言い残し、いともあっさりと去っていったのでありました。

 

なんと!!!

鮫を見逃した私を可哀想に思い、同じくらいレアキャラのウミウシまで案内してくれたんだ!

 

優しいじゃん!

訝しんでごめん…。

(おっさんとかいってごめん…)

でも、衝撃的すぎて、

 
ウミウシほぼ見てない…。
 

心を落ち着けるために、空を見ながらプカプカ浮くこと数分。

夫が近づいてきたので、事の顛末を話しました。

 

「確かにあのガイドさんの顔で突然微笑まれたら怖いかも。」

「もう、どこに連れて行かれるのかと思ったよ…」

「どこって、人たくさんいるし船もあるじゃん。ウミウシ見れてよかったね」

「柄しか記憶に無いよ」

 

出発の時間になり、船に戻ると、ガイドさんはニコニコしながら親指を立てています。

「サ、サンキュー」

とお礼をいいつつ、鮫とウミウシが同等とは思えないよな…と思いを巡らせたのでした。

 

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