秋田でなまはげ初体験の都会っ子!男鹿なまりの方言が聞き取れない!?

      2017/01/29

こんにちは!たびなすびのちかです。

私は宮城と秋田のハーフです。

秋田美人と仙台ブスのハーフなので結果普通になりそうなものですが、色白肌のキメ細やかさは全く引き継がれず、秋田父の骨太と母の毛深さだけを受け継ぎました。

男だったらラガーマンとしてキャーキャー言われるかもしれませんが、なにせ女性なので何の役にもたっていないどころか、無駄毛は読んで字のごとく無駄です。

こんなに毛深いのにまつ毛だけは薄く短く、自分のことながら女性としてちょっとかわいそうな感じです。

そんな私と結婚した夫はジュディマリのYUKIちゃんが大好きなので、夫にもちょっと同情します。

聞き取れない秋田弁

田舎オンチの夫のために、結婚当初夫を初めて秋田に連れて行った際に、今は亡き叔父が方々を案内してくれました。

この叔父は勤続40年の地元秋田の銀行員で、秋田なまりがそりゃひどい。

 

「ない」「ね」

「おまえ」「おめ」

「なに?」すら「なぬ?」

 

となまり、あげく、

 

「よし(夫の名前)」さえも「よす」となまります。

 

一方弟である父はほぼ秋田なまりがありません。大学から秋田を出たのは兄弟同じ。

それから父は宮城、叔父は秋田に戻ったもののなぜこんなに違うのか。

聞くと、銀行員や公務員、警察官などは地元とのつながりが強いため、コミュニケーションを円滑にするためにわざとなまりを効かせて話したりするのだそう。

 

それが私生活にも影響を及ぼし、

「よすさん、おめさんども、なぬがくいでが」

となるのですねー。

※訳:よしさん、あなたたち何が食べたいの?

 

「は?」

 

って言ってましたね。よすさんは。

ランチタイムの異文化体験

そんな叔父夫婦と両親と妹、そしてよすさんと私は秋田といえばなまはげ!ということでなまはげの本場、男鹿半島を目指しました。

幼い頃から年に二度父の帰省で秋田を訪れていた私は、叔父の難解秋田弁も聞き取れます。

また、家族の会話内でのなまはげ出現率も高いため、東京出身者であり田舎に縁のない夫への説明がおろそかになってしまいました。

お昼に立ち寄った海鮮丼屋でテーブルを囲んでいたときにも、叔父と談笑する夫をチラッと見た気がしますが、特に気にせず母や妹とベラベラと世間話をしていました。

 

もともと夫はコミュニケーション能力が高いため、どこで誰に会おうとうまくやるので放っておきます。

むやみにしゃしゃり出ると、「結局ほぼちかのおしゃべりになって話せなかった」とクレームが入るためです。

Ikuradon

Photography by YOSHI

 

しかし、ランチを食べ終え車に戻ると、

「ねえ…、叔父さん、何話してるか全くわからない…」

と夫がつぶやきました。

 

例)

夫「うわ!イクラすげえ!うわ!うまい!」

叔「おめさんどごでもいぐらだばうってるべな。」※1

夫「(うってる…?いぐら…?イクラは売っているかって聞いてるのか!)はい、売ってますけど、一度にこんなに食べませんよ。」

叔「んだが。だばいづもなぬくってるんだが?」※2

夫「(んだが?だばいずも?…わ、わからない)はははは…そうそうそう…」

 

私に助けを求めるも、楽しそうにぺちゃくちゃノンストップトークを繰り広げているため断念。

その後十数分間、曖昧なあいづちで乗り切ったそうです。

外国かよー!

 

※1「君!どこでもイクラなんて売っているでしょう」

※2「そうなんだ。じゃあ、いつもは何を食べているんだい?」

なまはげ知らないって!?

そんな秋田初体験の夫、車でなまはげの里に向かっている最中、度肝を抜く発言をします。

IMG_7892

「ところでなまはげって何?」

 

父「えっ」

母「えっ」

妹「えっ」

私「えええっ」

 

夫「何か、あの、鬼みたいなヤツですよね。テレビでは見たことがあるような気がします。」

私「東京では年末に突然家に来て泣き叫ぶ子供を執拗に怖がらせるなまはげのニュースやってないの?」

夫「やってない」

 

OH! NO!

果たして夫はなまはげ館を楽しめるのか!?

嫁に対する愚痴を聞くなまはげ

男鹿市に入ると、全長15メートルの赤青なまはげ2体がお出迎え!

ここはなまはげ推しだよ!という心意気が伝わってきます。

 

赤青なまはげから半島の先端に走ること30分、森の中にひっそりとたたずむ『なまはげ館』(地図)に到着です。

 

外観は大きな一軒家のような…。

入り口を抜けると、100体以上のなまはげがお出迎え!

なまはげ初心者の夫には説明するいいチャンスです

 

「これがなまはげだよ。」

というと、

「だろうね。」

とクールに答える夫。

 

とはいえ、よくよく見ると、小学生の工作のようななまはげもあり、珍獣みたいな顔でユニークです。

蓑をかぶっているため、バサバサでやっつけな感じが身近な雰囲気…。

動き出すとなんであんなに怖いんでしょう?全然怖くない。

「これが怖いのー?」完全になめきっている夫。

 

くやしい!

 

しかし、本日のメインイベントはここで終わりではない!

これから真のなまはげ体験をするのです!

 

体験はなまはげ館の隣にある『男鹿真山伝承館』で行われます。

 

かやぶき屋根のおしんにでも出てきそうな古民家。

体験者はここの縁側部分に座るよう促されます。

 

すると、着物姿の男性が部屋に入ってきました。

真面目な感じのおじいさんです。

はじめに簡単になまはげの説明をすると、講演開始。

 

おじいさんは私たちなどいないかのように、部屋の中心に御膳を用意します。

一通りの準備が終わると、静かに御膳の向かいに腰を下ろしました。

 

しーん…

 

静まり返る部屋。

 

 

ドタドタドタドターーーー!!!!(走る音)

がおーーーー!!!

 

ひえええ

 

ドドドドドドドバーーーーーン!!!!!(ドアを叩いて引く音)

がおーーーー!!!

 

ひえええ

 

「○!※□◇#△!!!!」

 

聞き取れない…

がおーーーー!!!

という顔で身長約190センチはあろうかと思われる大なまはげが3人登場!

 

「がおー!」

 

が3人の低音ハーモニーで響く響く。こええ。

 

「なぐごがいねがー、なまげものはいねがー」

 

といいながら客席(子供メイン)でひとしきり脅すと、御膳の前に着席。

 

すると、おじいさんとお辞儀で挨拶(するんだ)。

おじいさんは秋田弁全開で世間話を始めます。

 

じ「なまはげさん、こどしもふぶぎのなが、よくきてくれだっすな。」

訳)なまはげさん、今年も吹雪の中よく来てくれましたね。

な「こんぐれえのふぶぎでも、なまはげだばなんともねえだ。いじねんにいっがい、山がら里さおりでこねばな、なまげものがででくるはんでな!」

訳)このくらいの吹雪はなまはげにとってはなんともない。一年に一度、山から里に下りてこないと怠け者が出るからね。

じ「おらいのよめごがな、まいにづすごどもすねで、からおげボックスさいったきりかえっでこでくなったっけ、こまっでだんだ」

訳)うちの嫁が、毎日仕事もしないでカラオケボックスに行って帰ってこなくなって困っているんです。

な「そいだらなまげものは、このなまはげがひどこどこらしめでやらねばわがんねな!」

訳)そんな怠け者は、このなまはげが一言懲らしめなきゃね。

 

!!!

そんな相談まで!

男鹿の人にとってはなまはげさんは生活相談窓口のようです。

 

その後「こごにもわるいごはいねがー!(悪い子はいないか)」と低音秋田弁で走り回り、子供を泣くまでビビらせていました。

 

予想以上に面白かった!

 

なまはげの怖さの秘密は、巨漢に蓑をかぶりさらに大男に見えることと、低音秋田弁の抑揚のなさにあると思います。

関西弁だと違う怖い人になりそうだし、沖縄あたりだとなまはげが水着着てそうだし。

 

「いや~、意外にフレンドリーなんだね、なまはげって」

と夫に話しかけると、ポツリ、

 

「何言ってるかほとんどわかんなかった」

 

日本って広いね!

 

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