日本

姉妹で『ホテル森の風田沢湖』宿泊!驚きの豪華バイキングとおもしろプラン!

こんにちは!たびなすびのちかです。

私の両親は現在宮城県に住んでいますが、父の故郷はなまはげの里、秋田県です。

父はなまはげ県出身とは思えないほど穏やかな性格で、どちらかといえば宮城県出身の母のほうがなまはげとは近そうです。

最近では健在の祖母に会いにたまに訪れるほどですが、両親の都合がつかない場合は妹とふたりで旅行がてら行くこともあります。

Akita_namahagePhotography by YOSHI

頼りになる妹と暴言を吐く姉

アメリカ人と比べればおしゃべりとはいえない私も、日本に帰れば口が達者な部類に入ります。

一方、巧みな一言でなかなかの笑いをかっさらうものの、普段はそれほど自己主張しない妹。

まあドラえもんとドラミちゃんのようなものですね。うちのドラミも仕事ができますから。

 

そんな妹は現在仕事が激務のため、たまの休みに遠出をするなら温泉にでも入ってこよう、ということになりました。

すると妹は「じゃあ、いい宿探しておくね!」と。

 

激務なのに…

私夏休み中なのに…

私実家で一人、HULU見てるだけなのに…

 

心の中で妹に感謝しながら、

 

「頼むわ!時間ないから早くしなよ!変なとこ予約しないでよ!」

 

と口から出るのは長女の仕切りたがり上から目線全開のセリフ。

「わかった~」

と気にも留めず返事をする妹ドラミ…。ごめん…。

 

家族といえども言い方には気をつけなきゃ、と反省した私は喉が渇き、

「お母さん、お茶ー!ほうじ茶ね、緑茶じゃなくて!カフェイン入ってるからね、緑茶は!」

(寝っころがりながら、顔のみをキッチン方面に向けて)

 

実家パラダイス!

ホテル森の風田沢湖』の宿泊プランが面白い

「お姉ちゃん!見てみて。ここ、すごいプランがあるよ。」

妹に言われ、サイトを見ると『ホテル森の風田沢湖』というホテル名。

その下には、

 
『肝試しプラン』が。
 

 

私「なにこれ!おもしろそう!」

妹「肝試しをプランにするなんて聞いたことないよ!申し込もうか」

私「そうしよう、異議なし!わくわくする~」

と即決し、一路秋田へと向かったのでした。

当日はお墓参りすらできないほどの大雨

宮城から3時間かけ、妹の運転で秋田の祖母宅へ到着。

足腰の悪い祖母は、車でやってくる家族親類を心待ちにしており、私たちの訪問を大層喜んでくれました。

祖母は完全介護のマンションに住んでいるため、外泊は難しく、私たちもそこへ宿泊することはできません。

祖母とはランチと買い物を楽しみ、祖父と叔父のお墓に寄って私たちは肝試しの待つ田沢湖へ向かう予定でした。

 

当日、

 
豪雨。
 

親の敵かと思われるほどの降り方に、ランチと買い物を終えると

「じいさんのお墓は行かなくていいよ。この雨じゃ、もうふて寝してるよ。」

本気なんだかジョークなんだかわからないことを言う祖母。

 

この家系のゴッドマザーがそういうなら、と私たちはお墓参りをスキップし、ホテルへと急ぎました。

ホテルのロビーで小学生男子が大好きそうなイベント

残念ながら濃霧で美しいと評判の田沢湖も全く見えませんでしたが、無事にホテルに辿り着きました。

秋田市内からは1時間位。

 

緑に囲まれた低層のホテルは、リニューアルしたばかりなのか、とても綺麗な外観。

荷物を降ろし、雨をよけながら足早に館内に入ると、妹がサッとフロントに向かいチェックイン。

 

仕事が早いねえ~、と思いながらやれやれ、と館内を見渡すと、

 

チラッ(虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫)

 

え?

なんで?ホテルでしょ、ここ。

いや、雨でコンタクトが曇ってたのかも…

 

チラッ(虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫虫)

 

ぎええええええええ!!!!!

なんで!

 

ショックに打ち震えていると、ちょうどそこに部屋の鍵をもらった妹が戻ってきました。

 

私「さっちゃん(妹)…、なんか…、左側大変…」

妹「は?左側?何もないじゃん、あの花?」

私「違う…、今向かい合っているから、さっちゃんからみて右側…」

妹「み…、うわあああああああああ!!!!虫!?」

私「一体どういうことなの」

妹「ちょっと待って、見てくる」

 

なんて頼もしい妹、私はジャングルにも行ったことがあるのにごめんなさい。

 

妹「あれね、世界の昆虫標本を展示してあるんだって」

私「は?なんで秋田のホテルの一角に世界の昆虫があるのさ」

妹「『昆虫フェスタ』をやっているんだって、博物館でもなかなか見られない昆虫がいるらしいよ」

私「へえ…、小学生男子がきたら大喜びだろうけど、あいにく私は30代女性だからね…。」

 

あとから調べてみたら、超希少な標本が展示されていたらしいです。

まさに夏休みの小学生が虫に親しめるイベントだそうで、その数ざっと数百はありました。

マニアにはよだれ物の標本ですが、私は薄目でなんとか鑑賞しました。

大雨で肝試しが事実上中止っ!

フロントで肝試しプランについて聞いたところ、尋常じゃない豪雨により、お客様におまかせするものの、場所も遠く徒歩で行かなければならないためお勧めできないとのこと。

まあ、そうでしょうね…。

 

私「まあねえ、おじいちゃんのお墓参りすら飛ばしたのに、ここで肝試しはしますっていうのもねえ。」

妹「確かに…。肝試しで出るならおじいちゃんだよね。『今日来なかったベー』って秋田弁でさ。」

私「全然怖くないね~。まあ、ロビーの虫で肝を冷やしたからもういいけどね。」

 

ということで、こちらの判断で肝試しは今回は断念することに。

 

ちょっと興味があったので、妹が肝試しの仕組みを尋ねると、

 

「スタッフが田沢湖金色大観音の後ろに景品を置いておき、それを取って来ていただくような形になります。」

とハキハキと答えていただきました。

「もし肝試しを決行なさる場合は、一声かけてください。景品を置きに参りますので。

笑顔でスタッフの方に言われると、全然怖くない感じがする不思議。

肝試しの説明まで感じが良いよ、日本の接客はっ!

 

2014年に滞在したため、現在はホームページにはこのプランはありませんでした。残念!

豪華すぎるディナーバイキング

私たちが訪れたのが夏休み前の平日ということで、宿泊客は少なめでほぼリタイヤ夫婦。

アラサーの妹とアラフォーの私が最年少ペアでした。

高齢化社会…

 

夕食はオープンキッチンスタイルの『ごっつぉバイキング』

「ごっつぉ」とは秋田弁で「ごちそう」という意味ですね。聞けばわかりますが、文字にされるとなかなか難しいものですね。音読必須です。

 

食事処は窓が大きくとても開放的な空間で、周りにさえぎるものもなく、緑に囲まれたザ・自然!

前面のキッチンカウンターとレストラン中央に設けられたテーブルには所狭しと湯気を立てて料理が並んでいます。その数ざっと、

 
50種以上(目測)
 

寿司

すき焼き

きりたんぽ

ハタハタステーキ

秋田のなんか

秋田のなんか

秋田の…

 

多すぎていつまでも一周できない。

秋田弁でさらに美味しさが増す

寿司カウンターには本気っぽい職人がジッと直立不動で立っています。

まずは一目散に職人のおじさんを目指すと、なんと注文を受け握ってくれるスタイル。

 

「へい、いらっしゃいお嬢さん。なににするべ。」

 

お嬢さんといわれ、さらに秋田弁全開のおやっさんにテンションが上がります。

 

「じゃあ…、まぐろとえびとたこにするべ!」

 

エセ秋田弁でコミュニケーションを図りながら、特に特徴のないネタを注文。

すし屋顔負けのクオリティ!まずネタが超うまい!

 

山ほどの寿司を抱え、席に着くと、妹の皿を埋め尽くす肉肉肉…

 

妹「よくそんなに肉ばっかり食べられるね」

私「お姉ちゃんこそ帰ってきてから寿司しか食べてないね」

妹「日本に住んでいないっていう理由がしっかりあるからね」

私「私も肉が大好きっていう理由があるよ」

 

とくだらない会話をしながら食事開始です。

 

その後、私8割妹2割の会話比率でベラベラと話し、その間妹は5回おかわりに行くという大食感ぶり。

私はすし屋のおやっさんにはまり、カウンターに通いつめ、

 

「まだ寿司が!すぎだな(また寿司ですか、好きですね)」

「んだ(そうですね)」

 

最後には常連のようにこなれたコミュニケーションができるようになりました。

 

ふと気づくと、お客さんは全員退席し、レストランには私たちの声(ほぼ私)が響き渡るのみ。

すみません!スタッフの方にそういうと、いいんですよ~ごゆっくり~と言われましたが、ちょっと焦ります。

 

さらにまわりを見渡すと、まだまだある食事の山!

しかも高年齢の客層のためか、お肉がまだたくさんあります。

 

「よし!私が!」

 

妹はそういうと、肉収穫へと向かいました。

 
本日6回目!
 

すごいわー。

だから痩せてるけどか弱く見えないんだわー。

 

面白プランに豪華バイキング、フレンドリーな職人さんに珍虫の出現など、なかなか盛りだくさんの田沢湖ホテル。

ドラミ妹、ナイスチョイスだな!←上から目線

 

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