旅のよもやま話

都会っ子にはわからない!?田舎の距離感は都会の5倍はあるのだ

こんにちは!たびなすびのちかです。

私たち夫婦は都市型夫田舎型妻という構成で、ごくたまに相手の想像を絶する発言に度肝を抜きます。

ブロック塀に感動する

rakutenPhotography by YOSHI

 

例えば、宮城県にある私の実家を初めて訪れた際、降り立った駅から家までの車内で、夫は、

 

ドラえもんのマンガに出てくるブロック塀って本当にあるんだね。」

 

と言いました。

 

車内の私方の家族は、

「この人は一体何を言っているんだろう・・・」

と思ったでしょうが、初対面なので気を使ったのか、変な笑顔で、

「ははは、見たことがないのかい?」

などと、純文学の小説に出てくるような言い回しで答えていました。

 

なので、代わりに私が

「えええ???何言ってんの?一体何十年生きてるわけ??うけるー」

といつものようにバカにしたら、

 

夫「俺のまちにはマンションしかないし。」

私「ドラえもん都内だから!よし(夫)はギリ県民じゃん、都民じゃないじゃん。」

夫「俺んち新宿に16分だし!」

 

と関東圏在住者しかよくわからない相関図を話し出したので、面倒になって無視しました。

距離感のわからない都会っ子

夏と冬にそれぞれの実家に帰省(寄生)するのですが、その際、夫の実家では流行最先端を60年以上走っている義母のアテンドで、大都会東京をおのぼりさんの私が満喫し、私の実家では大自然系(しかない)を夫に満喫してもらいます。

SwallowsPhotography by YOSHI

 

多感な思春期をほぼ東京新宿で生きてきたと豪語する夫は、大学生まで国内はほぼ都内のみで生活。大学在学中に旅に目覚め、訪れた外国の場所は数知れず。

しかし、国内旅行には最近かかとの角質が溶けた雲仙温泉で感動してから開眼したので、ここ数年のことです。

 

口には出していませんが、きっと私と結婚するまで宮城県の位置を知らなかったでしょうね。

秋田や岩手、山形などと口にすると、「あ~、山形。はいはい」「なるほど、秋田か…」と、当たり障りの無い、必要最低限の相槌しか打っていないので、近隣県も知らないと思います。

 

宮城の実家で帰省最終日。

昼食時に、夫が

「今から青森までドライブしようよ!祭りやってるらしいよ。」

とスマホでねぶたの画像を見せるのです。

きっと新宿からロマンスカーですぐいける箱根のように考えているのでしょう。

 

私「ここから400キロあるんだけど」

夫「えええ!隣の隣の県なのに!?」

私「そんなにスマホ見てるんだから、地図で東北の大きさみてごらんよ。」

 

グーグルマップで日本地図の拡大縮小をくりかえす夫。

 

夫「新宿から行ったら名古屋越えちゃう距離じゃん!」

私「そうだよ、新宿でご飯食べてて、ちょっと名古屋まで祭り見にドライブしようとは言わないでしょ。明日の朝帰るのに。」

夫「東北でけえ!」

 

そうだよ…。あなたが実家から通った新宿までの電車通学の距離も、

ここでは自転車通学しなきゃいけないんだから…。

大自然に囲まれ身体が膨らむ

都会育ちで大学までは毎日都内を闊歩し、大学卒業と共に海外に出てしまった夫は、車に一ミリも興味がない、スラリとしたナイスガイでした。

一方、家の隣が小学校であったラッキータイムが終了した中高時代は、バイパス沿いをトラックの排気ガスにまみれながら、朝晩全速力で自転車をこぎ続けた過ごした私。

 

しかし、雪の日大雨、台風の日には、

 

私「お母さーーーーーーん!!!送ってよーーー!!お願いお願いお願いお願い!!」

 

としつこく言い、車でらくらく登校

下校時は歩かなければならないのですが、田舎の自転車通学レベルの距離を徒歩で帰れるはずがありません。

ほとんどの生徒が公衆電話(当時携帯なんてない)に押し寄せ、グループ内で必死に送迎の保護者を1人見つけるのです。

 

田舎では、本格的に自転車を駆使できるようになる中学生から、あまり歩かない生活に慣れてしまいます。

気がつけば、周りはポチャ子ポチャ男ポチャ美ポチャ介…。

 

初めて東京で生活したときの歩行距離と歩行速度の衝撃といったら!

駅までは徒歩(当たり前)、満員電車で座るなんて無理、学校までももちろん徒歩、お友だちとの待ち合わせは二駅先だから近いし歩いちゃえ! スーパーにいっても荷物を両手に抱え徒歩!

今わかる、送迎保護者のありがたさ…

 

その後夫に出会い、送迎保護者となってもらいたく熱心に免許取得を勧めましたが、今まで車の恩恵にあずかっていないためピンと来ないらしく、全く興味を示しません。

 

私「車はいいよ~、いつでも好きなときにどこにでも行けるし、どんなに荷物が重くてもへっちゃらだよ!」

夫「釜山にはバスも地下鉄もあるし、タクシーだって安いんだから、車なんて必要だと思えないな。」

私「でも釜山は山もあるし、バスとかタクシーの運転は危ないじゃないのさ。」

夫「ちかは自分が送迎してほしいからでしょ。免許を取る時間がもったいないよ。」

私「もう!分からず屋だね!こんなに便利なものを必要ないなんて、よしの気が知れないね!」

 

このように交渉が決裂してばかりいました。

 

しかし、数年前、韓国の運転免許取得制度が変わり、極端に簡単になったのです。

なんと、

 
路上教習8時間のみ。
 

少な!怖!

 

そのニュースを聞いた夫は運転免許を持っていない同僚と意気投合し、数人と自動車学校に申し込みに行きました。

フルタイムで仕事をしながら2週間弱で試験に合格。

 

その足で中古車を買いに行き、次の日に私の職場へ迎えに来るというサプライズを成し遂げました。

 

なんなの…、その行動力…

 

数年後、スラ男だった夫は、今ではすっかり車社会の構成員になり毎日ハンドルを握っています。

そして、ポチャ男への道を一直線に走っているのです。

 

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